Q:あなたが今話されたことは、新しいロマンチック・コメディーのあり方なのでしょうか?
またその答えとして、あなた自身は、次の『セックス・アンド・ザ・シティ』のアイデアがすでにあるのでしょうか?
(サラ・ジェシカ・パーカー)わたしとマイケル監督のような、どちらかというと荒削りな連中の計画なんて誰も従わないでしょ。実際、製作中にもわたしたちは、上層部の人たちから何をしているかわからないと言われ続けてきたの。だから、このような形がこれからのロマンチック・コメディーになるとは思わないわ。けれど、イギリスの映画『フォー・ウェディング』のようにうまくやっているケースもあるでしょ。彼らは、良いロマンチック・コメディー映画の制作方法を知っているのよ。ただこの作品は、ちょっと違った手法だと思うの。それと次回作に関しては、わたし自身は今日をいかに過ごすか、それ以外のことを考えるべきではないと思うの。次回作の将来を考えることは、わたしにとって現時点では強欲に思えるわ。
Q:テレビから映画という媒体の変わった過程で、何か調整されたことはありますか?
(サラ・ジェシカ・パーカー)クリエイティブの過程では、そんなに違いはなかったわ。ただ親会社が違うだけね。彼らがわたしたちに映画制作のノウハウを教えてくれた代わりに、フランチャイズについて話したことがあったわ。それは、どういう形でその結論に達したかとか、なぜその選択が多少無茶なのかとか、なぜそれを支持するのかという類いのもので、すべては確認するためのものだったわ。もちろん、スクリーンの大きさを考慮に入れてはいたけど、わたしたちが言及しようとしていることは変わらなかったの。それは、深遠で詳細な言葉にあるからなのよ。ただ常に繁栄する資質を持つタイム・ワーナーの傘下であるニュー・ライン・シネマと仕事ができたことは良かったと思っているわ。
Q:撮影期間はどれくらいだったのですか?
(サラ・ジェシカ・パーカー)9月19日から撮影に入って、クリスマスと元旦を除いて、1月16日にクランク・アップしたのよ。そして監督のマイケルは、その3日後の1月19日から編集を始めて、ようやく5月1日に飛行機に乗って、ここに(ニューヨーク)映画を提出できたの。ロサンゼルスでは、今日でミキシング(映像や音声を調整すること)を始めてまだ3日目よ(インタビューしたのが5月4日だったため)!
Q:女優とプロデューサーとして、どこからその自信とエネルギーがあふれてくるのでしょうか? またその根源は何にあるのでしょうか?
(サラ・ジェシカ・パーカー)わたしにそれが多少でもあるのかしら(笑)。そう人々に感じてもらえるのは、恐らくわたしにとって、この映画が特別で深い意味合いのある映画だからなのよ。もしわたしが子どもの元を離れて撮影するのであれば、自分ができるだけの力を注ぎ込もうとするのは当然な理由で、誰の時間や製作費、そして才能も無駄にはしたくないもの。だから、撮影中に寒い格好をしたり、ヒールを履いて14時間も走り続けていても構わないわ。
Q:
映画内でお気に入りのファッションはありますか? プロデューサーとして何かファッションについて指摘されたことはありますか?
(サラ・ジェシカ・パーカー)お気に入りのファッションは、残念ながら決めることは難しいわね。ファッションについてもちろん、キャスト4人の女性がそれぞれ年を取ってきて、結婚市場にいない女性もいるわけだから、当然着こなしも違っているわよね。年を取ると物ごとに関しての感覚も違ってくるでしょ。ただ、今回も過去とのつながりのあるファッションがあって、大人びているけれど、わたしが(キャリー・ブラッドショー)とファッションが恋愛関係にあることを証明していると思うわ。それと準備段階の際に、あっちこっちのショーをブッキングしていたパット(パトリシア・フィールド)に無理に頼み込んで作ってもらったのよ。
Q: サマンサ・ジョーンズを演じるキム・キャトラルがあなたにベッドで食べさせているシーンがありますが、以前に騒がれていたゴシップの不仲説を過去に葬り去ったといえるのでしょうか?
(サラ・ジェシカ・パーカー)皆が騒いでいるような不仲説、特に過去に葬り去るようなことは何もなかったのよ。あのシーンは良質に書かれたもので、あのシーンを撮ったとき、その日の撮影が遅れていたため、わたしの角度から撮ったシーンだけで終わらせなければならなかったの(撮影機材の返却日が決まっていて、そこで終えなければならなかった)。だけど、マイケル監督が「このシーンがこの映画のDNA(主要構成要素)だ」と言って、逆からの角度で撮影を続行したのよ!
Q:あなたが先ほど語られていたテーマの許しについて、あなた自身は2度目のチャンスを信じますか?
(サラ・ジェシカ・パーカー)わたしの場合、3、4、5度目のチャンスまでも信じているわよ(笑)! 人はそう信じなきゃダメよ! わたしには大人が冷たく、素っ気ない決議をして物ごとを間単に切り捨ていこうとするのか、理解できないときがあるの。もちろん、状況下によってはそれが受け入れられないこともあるだろうけれど、どちらかというとわたしは人を許しがちで、距離を縮めようとするわ。それは、わたしにとって許しをせずに人が生きていくことはできないと思うからなの。
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