世界中で大ヒットを記録し続けている話題のミュージカル映画『マンマ・ミーア!』が1月30日より公開されます。主演を務めるのは、ハリウッドきっての大女優メリル・ストリープ! 演技派女優として長年活動し続け、今もなお第一線で活躍し続ける彼女に迫ってみましょう。 |
|
|
|
1949年6月22日、アメリカ・ニュージャージー州生まれ。今年還暦を迎えるメリルは、ヴァッサー大学と名門イェール大学の演劇大学院で学び、いくつかの舞台に立った後、1977年『ジュリア』で映画デビュー。28歳のころですから、女優としては比較的遅いのかもしれません。しかし、ハリウッドきっての演技派であり、そしてハリウッド俳優たちがこぞって共演を望むという大女優のメリル。その才能は、映画デビューをした翌年に早くも開花。映画『ディア・ハンター』で、早速アカデミー賞にノミネートされたのです。
まさに、なるべくしてなったといえる大女優メリル。役に成り切るために事前に徹底したリサーチを行う完ぺき主義者というのは、あまりにも有名なお話。オスカーを獲得した映画『ソフィーの選択』では、役作りのためにポーランド語なまりの英語を習得したり、映画『ミュージック・オブ・ハート』ではバイオリンを実際に演奏するために1日約6時間の練習を約8週間も続けたりと、その努力は並大抵のものではなく、女版ロバート・デ・ニーロといわれるほどです。ちなみにデ・ニーロいわく、自分と最も息の合う女優とのことなので、努力を怠らない実力者同士、互いの才能を認め合っているといったところでしょうか。
|
|
|
|
大女優なのにこの親しみやすさ!
Jeffrey Mayer / WireImage / Getty Images
|
|
|
|
|
アカデミー賞の常連俳優としてもおなじみのメリル、3月22日(現地時間)に行われる第81回アカデミー賞授賞式でも、『ダウト ~あるカトリック学校で~』で主演女優賞に見事ノミネート! これを受けて、主演女優賞に12回、助演女優賞に3回の計15回というノミネート回数で、俳優部門での史上最多数をまたもや更新しました。この何とも驚きの偉業からも、彼女がハリウッドを代表する大女優であることは証明済みといえるでしょう。とはいえノミネートだけでは悲運の女王になってしまうだけ。しかし彼女は、映画『クレイマー、クレイマー』で助演女優賞を、そして映画『ソフィーの選択』で主演女優賞をそれぞれ受賞しています。
また、そんな彼女の実力はハリウッドだけでなくヨーロッパでも認められており、日本では未公開となった映画『ア・クライ・イン・ザ・ダーク』(原題)ではカンヌ国際映画祭女優賞を、映画『めぐりあう時間たち』ではベルリン国際映画祭銀熊賞(女優賞)をそれぞれ受賞しています。さらに、2004年にはアメリカ映画協会から生涯功労賞を授与され、2008年にはリンカーン・センター映画協会の表彰を受けています。
今もなお第一線で、しかも常に主役や準主役の役柄で活躍しているメリル。ノミネート回数だけでなく、受賞回数も更新することになるのか!? アカデミー賞に向けて期待は高まります!
|
|
|
|
映画『ソフィーの選択』で主演女優賞を受賞。
Time Life Pictures / DMI / Time Life Pictures / Getty Images
|
|
|
|
|
そんな女優としての華やかな成功を手にしているメリル、俳優のジョン・カザールと婚約していたものの、彼がガンで亡くなったために結婚に至らなかったという悲しい過去を持っています。しかし、現在は彫刻家である夫との間に4人の子どもを持つ立派な母親。しかも4人のうち、息子のヘンリー・ガマーと娘のメイミー・ガマーはそれぞれ俳優としてデビューし、活躍しています。何と、ヘンリーは『クレイマー、クレイマー』の撮影時、そしてメイミーは『ソフィーの選択』でオスカーを受賞したときにそれぞれ妊娠していたのだとか。何とも運命的な星の下に生まれた子供たちであります。
中でもメイミーは、映画『いつか眠りにつく前に』でメリル演じるライラの若かりしころを演じ、まさしくうり二つのルックスはもちろんのこと、母親に負けない名演技を披露し話題になりました。ちなみにメイミーのスクリーン・デビューは、メリルとジャック・ニコルソンが共演した映画『心みだれて』で、3歳のとき。子役として、その後も何度か共演しています。『いつか眠りにつく前に』の出演をきっかけに、本格的な女優として注目を浴び始めたメイミー、母親同様オスカー女優となるのか、期待は高まるばかりでしょう。
|
|
|
|
娘は3人もいるのよ~!
Vince Bucci / Getty Images
|
|
|
|
|
もはやハリウッドだけでなく、全世界が認める大女優メリルの最新作は、1999年のロンドン初演以降、史上最短時間で最多の上演都市数を記録し大ヒットしたミュージカル「マンマ・ミーア!」の映画版。美しいギリシャの小島を舞台に、母と娘の物語が、時代を超えて愛されるABBAのヒットナンバーとともにつづられていきます。軽快なテンポは舞台での臨場感をそのままに、そこに合わさる鮮やかな映像美はまさしくミュージカルが映画になるときの醍醐味(だいごみ)といえるでしょう。
本格的なミュージカルは初めてというものの、素晴らしい歌声を聴かせてくれているメリルは、乙女のようなはしゃぎっぷりと繊細(せんさい)さ、そして母親の大きな愛情を同時に表現し、安心の演技力でわたしたちを魅了してくれています。
そしてそんなメリルのまな娘・ソフィを演じたアマンダ・セイフライドがとにかくキュート! 歌の実力も確かなもので、特にエンドロールで流れる彼女が歌う「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック」は必聴です。
お友だちや恋人同士はもちろんのこと、母娘で観てほしい作品であり、そしてちまたで話題になりつつある、熟女好きの男性陣にもたまらないであろう、『マンマ・ミーア!』。観てハッピーになる、ミュージカル映画の真骨頂をお楽しみください!!
|
|
|
|
映画『マンマ・ミーア!』より
(C) 2008 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
|
|
|
|
文・構成:シネマトゥデイ編集部 |
|
|
|
関連作品を配信サイトで視聴
※VODサービスへのリンクにはアフィリエイトタグが含まれており、リンク先での会員登録や購入などでの収益化を行う場合があります。