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夢と冒険の創造企業 ウォルト・ディズニー社

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夢と冒険の創造企業 ウォルト・ディズニー社 (The Walt Disney Company)

 世界中に夢と冒険のファンタジー世界を届ける巨大企業ウォルト・ディズニー社。その原点でもある映画部門からあの看板スターまで、ディズニーのことについてご紹介します。
巨大エンターテインメント企業 ウォルト・ディズニー・カンパニー

 ファンタジー創造企業、ウォルト・ディズニー社。映画製作、テーマパーク経営のほか、テレビ放送局やインターネットサイトなど、メディア事業にも幅広く携わっています。創業は今から86年前の1923年、ウォルト・ディズニー(1901年12月5日~1966年12月15日)によって設立されました。映画部門では、世界で最も成功したアニメーションスタジオと言われます。

 1937年、同社は世界初の長編アニメ映画『白雪姫』を公開し、大成功を収めました。それまでは短編映画に力を注いでおり、そのときに「あの世界的ムービースター」が誕生しました。ウォルト死後、映画部門は長きにわたり低迷しましたが、1990年代に入り映画『美女と野獣』『アラジン』『ライオン・キング』などで再び黄金期を迎えたのです。CGアニメ時代に入り、ピクサー・アニメーション・スタジオと提携。その後、著作権で争っていたピクサー・アニメーション・スタジオはディズニー帝国の一員となりました。

 また、記憶に新しい次世代DVD規格戦争。販売数に絶大な影響力を持つ映画産業では、ウォルト・ディズニー社を含め、ソニー・ピクチャーズ、20世紀フォックスはブルーレイを支持、ユニバーサル・スタジオ、パラマウント・ピクチャーズ、ワーナー・ブラザーズはハードディスクを支持していましたが、2008年2月にブルーレイへ統一されました。ウォルト・ディズニー社とユニバーサル・ピクチャーズがここでも争うのは、やはり因縁でしょうか!? その理由は……次で。

1955年、アメリカ・アナハイムにディズニーランドがオープン(ウォルトと孫)
(C) Gene Lester / Getty Images

ディズニーといえばミッキーマウス!

 ミッキーマウスミニーマウス、プルート、ドナルドダックグーフィー。今、彼らの活躍の場はスクリーンではなくテーマパークが主です。しかし、もともとは映画俳優(?)としてデビューした彼ら。

 1928年11月18日、ミッキーとミニーはモノクロ短編映画『蒸気船ウィリー』で映画デビューを果たしました。この映画は、世界初のトーキー(音声付き)アニメ映画で大ヒットし、この日から世界的ムービースター・ミッキーマウスの活躍が始まったのです! そのミッキーマウスをデザインしたのはウォルトの共同経営者であるアニメーター、アブ・アイワークス。彼は本当のミッキー生みの親と言われています。その一方でミッキーマウスというスターを得て成功者となったウォルトは、苦労を共にした仲間や親友たちにも容赦なくオリジナリティーの制限をし始めました。というのも、ミッキーマウスが誕生する前、同社の看板キャラクターだったウサギのオズワルド。その全版権を映画配給側のユニバーサルに奪われたことが、彼を過剰なまでの版権管理主義への変えさせたとも言われています。

 そんなウォルトを親友アイワークスは嫌うようになり1931年に独立。皮肉なことに、翌年、ウォルトは俳優ミッキーマウスを生み出した功績をたたえられ、アカデミー賞特別賞を受賞したのでした。アイワークスはさぞかし悔しかったことでしょう。

 先日、ミッキーマウスの声を1977年から32年間担当したウェイン・オルウィン氏が2009年5月18日に死去したとウォルト・ディズニー社が発表しました。そのニュースには、彼の奥さまがミニーマウスの声を担当しているという、とってもステキな逸話が書かれていました。ちなみに、日本版ミッキーの専属声優は、何と日本文学者で大学教授もなさっているお方です!

 

愛すべきディズニーキャラクターたちに囲まれて満面の笑みのウォルト
(C) Alfred Eisenstaedt. / Time & Life Pictures / Getty Images

進化し続けるディズニー映画

 ディズニー映画は、アニメだけでなく実写映画も手掛けています。映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ、映画『ナショナル・トレジャー』シリーズ、そして映画『ナルニア国物語』シリーズでは2作目の興行成績の大幅ダウンが理由なのか、3作目から20世紀フォックスが製作にあたります。

 ディズニー映画はなぜ世界中でヒットするのか? それは、いろんな脚本家や脚本家の卵たちにプロットを書かせるのは多くのハリウッド映画で行われています。さらにディズニーの場合は、それ以外にも徹底的な市場調査があると言われています。老若男女だけでなく、どんな文化背景を持っている人たちの国で公開してもヒットさせるためには必要なことなのです!

 ちなみに、ピクサーを傘下にしたディズニーは現在3D映画にも力を注いでいて、ロバート・ゼメキス監督の製作会社を買収し、イメージムーバーズ・デジタル社として発表する第一弾作品はジム・キャリー主演『Disney’s クリスマス・キャロル』(2009年11月公開)。また、ディズニーはドリームワークスとも提携し、今後は実写作品をディズニーが宣伝配給するといわれています。

 もう一つディズニーに深くかかわっている“人物”といえば、5月30日公開の映画『お買いもの中毒な私!』を製作したジェリー・ブラッカイマー。彼は主にディズニーの実写映画の製作にかかわっていて、今後も映画『ナショナル・トレジャー3』(仮題)やジョニー・デップ主演の2作品、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン4』(仮題)と映画『ローン・レンジャー』(原題)などの大作が控えています。

5月30日公開『お買いもの中毒な私!』
(C) Touchstone Pictures and Jerry Bruckheimer, Inc. All Rights Reserved.

文・構成:シネマトゥデイ編集部

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