9日より公開される映画『(500)日のサマー』では草食系男子を翻弄(ほんろう)する美女を、ゾーイ・デシャネルがキュートに好演している。日本ではあまり知名度のない彼女だが、大きな青い瞳は一度見たら忘れることができないはず! そんな彼女と、彼女が出演するオススメ作をご紹介! |
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クリクリした大きな青い瞳と透き通るような白い肌が印象的なゾーイ・デシャネル。父親は映画『ナショナル・トレジャー』『パッション』『私の中のあなた』などハリウッドのメジャー映画を手掛ける名カメラマン、キャレブ・デシャネル。母親はテレビドラマ「ツイン・ピークス」でエイリーン・ヘイワードを演じたメアリー・ジョー・デシャネル。姉はテレビドラマ「BONES ボーンズ -骨は語る-」で主役を演じる人気女優エミリー・デシャネルと、映画業界一家に生まれ育った。
テレビドラマ「ヴェロニカ’s クローゼット」の1エピソード「パイレーツ・オブ・ヴェロニカ」にゲスト出演後、キャメロン・クロウ監督の自伝的映画『あの頃ペニー・レインと』で主人公の姉を演じたことで一躍注目されたゾーイ。その後は映画『銀河ヒッチハイク・ガイド』『イエスマン “YES”は人生のパスワード』などのヒット作にコンスタントに出演。ハリウッドで知名度を上げつつも、好んで独立系映画に出演する傾向がある。また女優業と並行するように歌手としても活躍しており、出演映画でもよく歌声を披露。2009年9月にはデス・キャブ・フォー・キューティーのボーカル、ベン・ギバードと結婚。公私共に順調なキャリアを積んでいる。 |
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ゾーイ・デシャネル
Barry Brecheisen / WireImage / Getty Images |
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永遠の少年の心を持つM・ナイト・シャマラン監督が、初めてアメリカ映画協会からR指定をくらった映画『ハプニング』。本作でズーイが演じたのは、科学教師エリオット(マーク・ウォールバーグ)の若妻アルマ。実際に起きたミツバチが突然いなくなる現象をエピソードに絡めながら、気流に乗って襲い掛かる正体不明のウイルスの恐怖と、人類滅亡のカウントダウンを描く。
映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』『鳥』などにインスパイアされたシャマラン監督が、豪華キャストを配して偶然か計算か不明ながらもB級のノリで作っただけに、一部では熱狂的に受け入れられ、一部では完全に無視された。そんな作品の中で、でしゃばらず空気のような存在感を醸し出しているのがゾーイだ。そもそもシャマラン映画の主役はほかでもないシャマラン監督の斬新過ぎるストーリーテリングであるため、俳優たちはただそれに身を任せるだけで、目立ってはいけない。顔が濃くて存在感のあるジョン・レグイザモが早々に死んでしまうのも、きっとそのせいであろう。その点、普通のお姉さんといった面影を持つゾーイは本作にピッタリの人選。監督が自分に何を求めているのかを察知し、存在感を消すのも演技のうち。それをゾーイは理解しているのである。
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M・ナイト・シャマラン監督 |
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ヴァラエティ紙の「注目すべき10人のライター」に選ばれたスコット・ノイスタッター&マイケル・H・ウェバーが脚本を務め、音楽ビデオ界でその腕を磨いたマーク・ウェブが長編監督デビューを飾ったぴりりと辛いラブストーリー。運命の女性を信じる草食系男子のトム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、勤め先のグリーティングカード会社に秘書としてやってきたサマーに一目ぼれしてしまう。しかしキュートなサマーの恋愛観は自由奔放で、トムが求めているものとは少し違う。そんな正反対な二人が織り成す500日の恋の行方を描いたラブロマンスだ。
本作でゾーイ演じるのは、誰をもとりこにしてしまうキュートなヒロインのサマー。しかしサマーの恋愛観には、これまでの恋愛映画で描かれてきた甘さはない。キスをしても友達、ベッドインも友達として……。はたから見れば恋人のようだが、誰かに所有されるのを嫌い、恋は絵空事だと言ってのけるサマーはいつも自由奔放なのである。
ゾーイは、ヘタすると悪女に成り下がってしまうサマーを、持ち前のクリクリ目玉といたずらっ子のような微笑を浮かべて好演。透き通った白い肌と素直そうな笑顔は、学生時代に町中の男性をとりこにしていたというサマーの背景に説得力を持たせている。またダスティン・ホフマン主演の映画『卒業』をトムと一緒に観て号泣してしまう演技も、サマーの意外なか弱い一面を印象付けることに成功している。トムを演じるジョセフとは過去に共演済みとあって、その息はピッタリ。マーク監督も「ゾーイはサマーそのもの。見たことがないほどキレイな目をしている」と絶賛。奥手のトムを演じるジョセフを翻弄(ほんろう)するゾーイの表情はいつも以上に輝いている!? |
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映画『(500)日のサマー』より
(C) 2009 Twentieth Century Fox |
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文・構成:シネマトゥデイ編集部
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