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この夏、2大ビックタイトルがフィナーレを迎える。1つは10年もの間、観客を魅了し続けてきた『ハリー・ポッター』シリーズ。そしてもう1つは、映画界に映像革命をもたらせた『トランスフォーマー』シリーズだ。それぞれの映画会社の社運を賭けたといっても過言ではない、2作品。あなたのお好みはどちら? |
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ついに完結する『ハリー・ポッター』シリーズ。ダニエル・ラドクリフをはじめ、ルパート・グリント、エマ・ワトソンらの、シリーズ最後の勇姿が見られるのは、7月15日公開の『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』。
10年間も共演すればいろいろあるもの。ルパートはエマにベタぼれだったときがあったようで、気を惹(ひ)こうとしたものの、恋は成就しなかったそうだ。それもそのはず、エマの初恋相手はハリーの敵役ドラコを演じたトム・フェルトンだったから。しかし、最終章では、ロンとハーマイオニーのキスシーンがある。きっとロンを演じるルパートは複雑な思いだっただろうなんて、想像しながら観ると面白いだろう。
さて、本作は子どもが楽しめるファンタジー映画としてスタートしたが、キャストの成長と共に上手に大人の観客を取り込んだ。今回は初の3D公開。魔法界の命運を握るハリーとヴォルデモート卿の最終決戦だけあって、終始シリアス。友情、愛、死など鉄板エピソードはすべて盛り込まれているが、今までのように駆け足で進む印象は少ない。というのも、これまでのシリーズ中には、キャストらに速いセリフ回しが要求された部分もあったからだとか。
映画業界では、映画は原作本を超える面白さを生み出せないというジンクスがあるが、PART2を観れば、世界観、映像美、ストーリーの盛り上がり、すべてにおいてこのジンクスが打ち破られていると感じられる。原作ファンには、説明がやや省かれ過ぎという意見もあるようだが、「映像化」という点ではシリーズ最高の出来。DVD発売を待って観るのを先送りしたら、後悔しちゃうかも! |
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PART1を見直してから行くといいかも
© 2011 Warner Bros. Ent.
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製作総指揮スティーヴン・スピルバーグ&監督マイケル・ベイのシリーズ第3弾は、7月29日公開の『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』。その映像革命っぷりはもちろんのこと、『ハリポタ』同様にシリーズ初3D公開。こちらは、『アバター』のジェームズ・キャメロン監督の力添えもあり、高価な3Dカメラで撮影され、『アバター』組のクルーも参加した。アンチ3Dだった男がついに3D映画を撮ってしまったのだ!
撮影に入る前、2D映像を3Dに変換する制作会社すべてを調べ上げ、テスト用映像を渡したベイ監督。その中には、『ハリポタ』の3Dを手掛ける会社も入っていたが、監督いわく「ハリポタPART1が3D公開できない理由は明白。だって彼らが使っていた会社は力不足だったから」とのこと。
映像について、こだわっているのはシリーズを通して観ているファンにはわかっていると思う。ではストーリーは? マイケル・ベイ監督といえば、「物語はあってないようなもの」だが、今回はアポロ11号の月面着陸と現代のトランスフォーマーたちが関係しているという始まり。監督いわく、前作『トランスフォーマー/リベンジ』は脚本家組合のストライキにブチ当たり、たった3週間で決めたストーリーで制作して後悔……だから、今回は物語にも力を入れたという話。
まったくタイプの違う『ハリー・ポッター』と『トランスフォーマー』。映像技術という点では、どちらも甲乙つけ難く、前者はダークながらも美しい映像で、後者は(変形が)速く、カッコイイ! 『アバター』を超える映像は観られるのか? それはぜひ劇場で確かめてほしい。
・『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』特集:オプティマス・プライムに直撃インタビュー
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ヒロイン、替わりました
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文・構成:シネマトゥデイ編集部 |
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