『ドライヴ』特集:女も男もホレる!映画史上最も寡黙でセクシーな男!に学ぶ“最新イイ男の5か条!”
低予算で製作されながら、カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞し、各映画祭でも数々の映画賞を獲得するなど、世界中のメディアの注目を集めた映画『ドライヴ』が、いよいよ日本に上陸。スタイリッシュな描写はもちろんだが、最大の見どころは「ドライバー」と呼ばれる主人公のカッコよさ。その魅力に多角度から迫る!
ドライバーの性格をひと言で表わすと、とにかく寡黙。それゆえにミステリアスで奥があるのは、言葉ではなく行動で意志を示す姿からも明らかで、知れば知るほどその人間性に惹(ひ)かれてしまう。それでいて時折、静かにほほ笑んでみせるのだから、女心をつかまないはずがない。いい男は「口」ではなく、「体」で自身のすべてを物語る!
ドライバーはその名が示すとおり、車の運転はお手の物。絶妙のハンドルさばきはもちろん、町中の通りという通りを熟知している点も強み。パトカーに追いかけられても、慌てず騒がずハンドルを切り、難なくけむりに巻いてしまうスゴ腕ぶり。安心して命を任せられる、こんな運転手はそうそういるものではない。頼もしすぎるぞ!
昼は車の整備工として働き、時々映画のスタントマンのバイトもこなして、夜は強盗犯の逃走に手を貸して……と、ドライバーの一日はひたすら仕事の連続。どの仕事にしても報酬をもらう以上は決して手を抜かず、グチもこぼさず、プロに徹する。与えられた課題にストイックであってこそ、男の価値も上がるというものじゃないか!
ドライビングテクニックに自信があるなら、ドライブデートに誘わない手はない。もちろん危険な運転はNGだ。ドライバーはアイリーンの自分語りを聞きながら、優しさに満ちた表情で黙ってハンドルを握る。運転上手は聞き上手。それさえ理解していれば、彼女の視線は、ハンドルを握る手からたくましい上腕二頭筋への曲線美にくぎ付けになる!?
ドライバーはアイリーンに好意を寄せているが、決して相手を強引に奪うようなマネはしない。刑務所から出所したアイリーンの亭主を気遣いながら、家庭を大事にしたいという彼女の気持ちを尊重する。すべては彼女の幸福を考えてこそ。口説く時は口説き、引くべき時は潔く撤退する。男の思いやりは、そこまで深くなければならないのだ!
ドライバーを演じたライアン・ゴズリングと、主人公が思いを寄せる人妻にふんしたキャリー・マリガンは、今もっともノッている男女優。タイム誌の「2011年で最もクールな男」に選ばれたライアンは、ジョージ・クルーニー監督作『スーパー・チューズデー ~正義を売った日~』、キャリーは『17歳の肖像』『SHAME -シェイム-』の演技でも、それぞれ絶賛の声を集めている。