『ジョン・カーター』特集 第2弾 - 『スター・ウォーズ』『アバター』の原点を探せ!
ディズニーの今年最大のスペクタクル映画『ジョン・カーター』。南北戦争後の米国西部から、未知の惑星バルスームへと瞬間移動した男ジョン・カーターの運命は!? 『ファインディング・ニモ』『ウォーリー』のアンドリュー・スタントン監督が満を持して実写に取り組んだ本作は、スリルと興奮が凝縮されている。『スター・ウォーズ』『アバター』の原点が垣間見られる本作の魅力とその原点について迫ります!
原作「火星のプリンセス」は、SF小説の大家エドガー・ライス・バローズの代表作。ちょうど1世紀前に発表された小説だが、その影響力は大きく、『スター・ウォーズ』でジョージ・ルーカスが、『アバター』でジェームズ・キャメロンが発想を得たことでも知られている。これまでロバート・ロドリゲスやジョン・ファヴローら名だたる鬼才が映画化に名乗りを上げてきたが、いずれも果たせず。これはまさに待望の映画化なのだ!
「わたしは、エドガー・ライス・バローズ風のスペース・ファンタジーを作りたかった」とは、ジョージ・ルーカスの弁。星から星へと渡り、ヒーローが誕生する「火星のプリンセス」のストーリーが『スター・ウォーズ』の世界観に影響を与えたことは想像に難くない。もちろん、元祖というべき小説を映画化した『ジョン・カーター』は、『スター・ウォーズ』に匹敵する世界観を持つ。冒険活劇のスリル、試練を克服するヒーローの成長、異星人の戦争、そして愛すべきクリーチャー。心を奪わずにおかない強烈な魅力が、そこには宿っているのだ!
ジェームズ・キャメロン監督は『アバター』について、「エドガー・ライス・バローズの伝説的小説のような、クラシックな冒険映画をやろうと思った」と語る。
そこに登場したナヴィ族が話題を呼んだように、冒険映画に欠かせないのはユニークなキャラクター。『ジョン・カーター』で描かれる惑星バルスームには人間のような赤色人や、身長約2.8メートル弱の緑色人が登場。ジョン・カーターに味方する者もいれば敵対する者もおり、もちろん恋のお相手もいる。カーター役の新星テイラー・キッチュの精悍(せいかん)な存在感も見逃せない!
ディズニー110年の歴史は映像の進化の歴史と呼んでも差し支えない。アニメーションの分野を常にリードし続けると共に特殊効果技術の発展に大きく貢献。CGを映画に初めて本格的に導入した『トロン:レガシー』や、アニメと実写を合成させた『ロジャー・ラビット』、世界初のフルCGアニメ『トイ・ストーリー』など、マスターピースと呼ばれる作品に事欠かない。そんな技術の粋を極めて制作されたのが『ジョン・カーター』。超現実的な実写とリアルなCGの奇跡的な融合は、観客を驚かせるに違いない!
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