主演女優部門では、メリル・ストリープが3回目の受賞を果たしましたねー! 下馬評では、『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』のヴィオラ・デイヴィスとの接戦になるといわれていたんです。というのも、メリルは17回目のノミネート。しかもすでに主演女優賞は2回受賞しているので、会員たちがヴィオラにあげたいと思うんじゃないかと。でも、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』でのメリルを見過ごすには、あまりにもうますぎた。だって、80代のちょっと前かがみになったメリルのサッチャー夫人は、信じられないほどリアルでしたからね。わたしは、メリル自身が実際に年老いたのかと勘違いしたくらいです。
そんなメリルは、授賞式後のコメントで、今回彼女が受賞できたのは、「ずっとメイクを担当してくれているヘランド氏のおかげ」と説明。「彼は何を足すか、何を引くかの判断が非常に上手。今回も完全にサッチャーに似せるのではなく、わたし自身の顔を残してくれたことで、良い演技ができた」とコメント。さすが、うまい人は言うことが違う!
主演男優賞の方は、『アーティスト』のフランス人俳優ジャン・デュジャルダンが受賞。確かに彼は良かったけど、でも、ジョージ・クルーニーやブラッド・ピットなど、ハリウッドで頑張っている俳優さんにあげても良かったのになぁと思っちゃいました。
アカデミーの会員たちは、とかくハリウッドのハンサム系の男優を飛び越えて、外国人俳優に主演男優賞をあげることが多いんですよね。「自分の国のハンサム俳優にあげるくらいだったら、外国のハンサムか自分のとこの性格俳優にあげるぞっ!」て感じですかね。ハリウッドの業界人の間で人気の高いクルーニーでも、オスカーには至りませんでした。ちょっとかわいそうな気もするけど、また来年に向けて頑張ってもらうしかないですね。
いずれにしても、これで一段落ついた今年のアカデミー賞。候補者の皆さん、数か月にわたるキャンペーン活動、お疲れさまでしたー! 後はゆっくり休んでくださいね。わたしも爆睡するぞー。 |