この夏、<人類の起源>に隠された最大のミステリーが解かれる! ×神 ×進化 定説をくつがえす真実とは!?
『エイリアン』『グラディエーター』の鬼才リドリー・スコットが放つ3Dミステリー超大作『プロメテウス』が、いよいよ登場! 2093年、「人類の起源」を解き明かすため、地球から飛び立った科学者たちが、未知の惑星で人類最大の謎に迫る! 『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』のノオミ・ラパス、シャーリーズ・セロンら豪華キャストの共演にも注目が集まる、この夏最大の話題作の全ぼうを暴く!! 映画ライターによる見どころも徹底解説!
スコットランドの洞窟で発見された3万5000年以上前の壁画。その上部には、星座のような六つの点が記されていた。エジプト、マヤ、メソポタミアなど世界中の古代文明の遺跡にも共通のサインが描かれ、それらは実在する惑星の座標を示す、知的生命体からの「招待状」だという仮説が立てられる。人類の真の創造主は存在するのか? 科学者らは「人類の起源」の謎を解くため、宇宙船プロメテウス号で地球を飛び立つが……。全てが科学的根拠に基づいて練られたリドリー・スコットの世界観は圧巻!
乗組員の女性科学者エリザベス(ノオミ・ラパス)は、「人類の起源」の探求に胸を躍らせていた。一方、探査を主導する大企業ウェイランド社の冷徹な重役ヴィッカーズ(シャーリーズ・セロン)は、他のクルーには明かしていない別の目的があるようだ。そしてチームの世話係を務める同社のアンドロイド、デヴィッド(マイケル・ファスベンダー)も不可解な行動をとり始める。彼らの真の目的とは? スコット印のたくましい女を演じたノオミは、壮絶な名シーンを披露。個性的な実力派キャストにも注目だ!
2年以上の長い航海を経て、ついに目的の惑星に到着したプロテメウス号。未開の地でエリザベスたち科学者チームは、砂漠の大地にそびえ立つ人工的な遺跡を発見する。不安と好奇心が入り交じる中、探索を始める彼らの行く手に、既存の科学では説明できない事態が次々と降り掛かる。この惑星は一体何なのか? 宇宙のかなたで目の当たりにする、人類の歴史と常識を根底から覆す驚がくの真実とは!? 手に汗握る濃密なサスペンスと怒とうのストーリー展開から、一瞬たりとも見逃せない!
リドリー・スコットの持ち味といえば鮮烈なビジュアルだが、『プロメテウス』はまさにその極致。像が立つ深い洞窟や荒涼とした原野などの異星の風景を、スクリーンに目いっぱい引き伸ばした圧倒的パノラマ。3Dの拡張効果を得て、それはア然とするほどのインパクトを与える。「2093年に人類の脅威となるのは?」という問いにスコットは「人間自身」と答えたが、本作のパノラマの中ではちっぽけでしかない人間の小ささも含めて、このビジュアルは鮮烈だ。
『ミレニアム』シリーズの野性味あふれるリスベット役があまりにも強烈だった、スウェーデン出身のノオミ・ラパス。シャーリーズ・セロンのような典型的な美人というわけではないけれど、どこか不思議な魅力がある。そんな彼女の本作での闘うヒロインぶりは映画史に残るといっても過言ではないほどかっこよく好感度。ものすごいタフさを発揮するも、単に男っぽいのではなく女性らしさもあり同性からの支持率は高いはず! また、リドリー・スコットがとりわけこだわりを見せる映像世界は期待以上で圧倒される。
アクション&スリラー、ロックンロールを好む。「DVD&ブルーレイでーた」「GLAMOROUS」等に寄稿。
映画・海外ドラマを専門とするライター。こぢんまりとしたヨーロッパ映画、じっくりと人間を描いたドラマ、ミュージカルが好き。