劇中、太平洋の次元の裂け目から出現し、人類を壊滅の危機に立たせるのがKAIJU(怪獣)軍団。そのサイズによって、カテゴリーで分けられており、映画冒頭でサンフランシスコを強襲するアックスヘッドをはじめ、サメのような頭部を持ったナイフヘッド、甲殻類のような外装を持つオニババ、ゴリラのような怪力と身のこなしのレザーバック、飛行機能を持つオタチなど、その種類はさまざま。各国のイェーガーが死力を尽くして立ち向かうことになるのだが、ここではそのほかの映画で、人類の英知に挑んだ生命体の一部を振り返ってみよう。 |
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サンフランシスコを襲うKAIJUアックスヘッド!
ここから人類の戦いが始まる!
(C) 2012 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND LEGENDARY PICTURES FUNDING,LCC
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ゴジラ
初出現:日本
出現日:1954年8月
全長:50~122.5メートル(個体により変化)
重量:2万トン~3万トン(個体により変化)
必殺技:放射熱線 |
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「ゴジラ<昭和29年度作品>」 DVD発売中 4,725円(税込み)
発売・販売元:東宝
販売ページ |
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「ゴジラVSビオランテ」DVD発売中 4,725円(税込み)
発売・販売元:東宝
販売ページ
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日本だけでなく世界中にファンを持つ水爆大怪獣。記念すべき初代が人類の前に姿を現したのは1954年8月のこと。小笠原諸島近海から太平洋を北上し、大戸島に上陸したことでその存在が確認された。当時の身長は50メートル。体重は2万トン。東京に上陸し、都心部を破壊し尽くした。その巨体と口から発射される放射熱線を武器とする。青年科学者の芹沢大助の開発したオキシジェン・デストロイヤーによって東京湾において融解した。 |
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まさに最強と呼ぶにふさわしい怪獣で、人類にとっても最大級の脅威だが、シリーズを通して2代目ゴジラと称される個体は、当時の子ども人気を背景に、逆に人類に脅威をもたらす怪獣たちから日本を守る存在としても活躍した。この頃は、「シェー」のポーズを決めたり、放射線を駆使して空まで飛んでしまうなど、ひょうきんな一面も見せる。シリーズを経るごとにそのサイズは変化しており、3代目の個体は身長80メートル、体重は5万トンに増加。さらに4代目は身長100メートル、体重6万トン。その後も変化を見せている。また植物と人間の細胞、ゴジラ細胞を掛け合わせたビオランテやキングギドラなど、ゴジラが対決した怪獣たちも、いずれも人類の存在を脅かしかねない存在だらけ。「ゴジラ討伐」を目的に作られたロボット怪獣「メカゴジラ」の存在は、『パシフィック・リム』との強いリンクを感じさせる。
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実際にはメカ怪獣扱いだが、対怪獣兵器としてイェーガーと共通するのがメカゴジラだ 「ゴジラ×メカゴジラ」 DVD発売中
6,300円(税込み)
発売・販売元:東宝
販売ページ
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ガイラ
出現場所:日本
全長:約30メートル
食料:人間
その出自は1965年公開の『フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)』までさかのぼる。第2次世界大戦中、ドイツから日本に運び込まれた怪物フランケンシュタインの心臓が、原爆の影響で大怪獣へと成長した。その後地底怪獣バラゴンとの戦いの末、地中へと沈んだフランケンシュタインの細胞の一部が大海原で分裂を繰り返した結果生まれたのがガイラだ。
船舶を襲って乗務員を食したことから人間の味を覚え、人間を襲い続けたことから、バラゴンと戦った心優しいフランケンシュタインの怪物・サンダの怒りを買い対決。壮絶な戦いの末、海底火山の噴火に巻き込まれ、サンダとともに最期を迎えた。体長はおよそ30メートル。この作品もデル・トロ監督がお気に入りの一本に挙げている。
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「ゴジラ×メカゴジラ」 DVD発売中 4,725円(税込み)
発売・販売元:東宝
販売ページ |
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「廃棄物13号」
出現場所:日本
出現時期:昭和75年(春季~夏季)
全長:8~10メートル(推定)
食料:人間
装備:レイバー(セイレーンII)のカウル
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宇宙生物ともいえる存在の13号、実はKAIJUに最も近い?
『WXIII 機動警察パトレイバー』 Blu-ray発売中 8,190円(税込み)
販売元:バンダイビジュアル
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『WXIII 機動警察パトレイバー』DVD発売中 1,995円(税込み)
販売元:バンダイビジュアル
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コミックで描かれた「廃棄物13号」のエピソードをモチーフにした劇場版アニメ。これまでの「パトレイバー」シリーズと微妙に設定が異なる世界観で構築された、まさに異色の怪獣映画となっている。ちなみにデル・トロ監督は、「機動警察パトレイバー」が『パシフィック・リム』に多大なる影響を与えたと語っているが、あくまで押井守監督が持ち込んだ、戦術的なリアルさを参考にした趣旨の発言をしており、押井監督が関わっていない本作の影響は少ないと思われる。
劇中の怪物は、隕石(いんせき)に付着していた物質の存在下で発言する遺伝子「ニシワキセル」と人のガン細胞を融合した物体で、米軍の依頼によって医学研究所が開発した生物兵器。その細胞は極めて強力な再生機能を有しており、下手な攻撃で細胞が周囲にバラまかれることも避けなくてはならない、非常にやっかいな存在だ。東京湾周辺において次々と人間を襲い、犠牲者の体がほとんど残らないほど食い散らかした。成長した個体は全長7メートルほどのイングラムとほぼ同サイズ。細胞の自己崩壊を促すウイルスで退治されるが、そのまま成長していれば、結果としてイェーガーを苦しめるほどの力を発揮した可能性がある。
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???
出現場所:アメリカ ニューヨーク
出現日:2008年5月22日
全長:100メートル(推定)
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クローバーフィールド/HAKAISHA スペシャル・コレクターズ・エディション
Blu-ray発売元:パラマウント ジャパン
レンタル中
TM, (R) & Copyright (C) 2008 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.
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ある日突然ニューヨークに謎の巨大モンスターが登場。製作者は全長について、およそ100メートルと証言しているが、詳しいデータは明らかにされていない。また映画全編が、一般人の撮影していたカメラ映像で構成されたフェイクドキュメンタリーになっているため、全身を確認できる場面もほとんどない。
モンスターのデザインは痩せこけたエイリアンといった印象で、正直迫力に欠ける感はいなめないが、臨場感あふれる作風を評価する声も多い。劇中、米軍の猛攻撃に遭いながらも元気にニューヨークを破壊する様子から、ミサイル1発で沈んだ1998年のハリウッド版『GODZILLAゴジラ』をはるかに超えるパワーを持っているとみられる。また人間と同サイズの生命体を生み出すことが可能で、これにかまれると謎の病原体に感染してしまう。実際に戦った場合、イェーガーも苦戦を強いられることになるだろう。 |
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製作は『スター・トレック』のJ・J・エイブラムス。本作は、日本を訪れたエイブラムスが、どこに行っても「ゴジラ」のおもちゃを売っていることに感激し、アメリカでもそんな存在を作りたいと考えたことから、製作に着手した。西洋にも巨大生物が登場する作品は数多くあるが、あくまで「モンスター」映画の印象が強い。しかし本作は、その製作の経緯や、劇中にアメリカ製怪獣映画のフッテージが使用されていること、エンドクレジットの楽曲が『ゴジラ』を彷彿(ほうふつ)とさせることからも、怪獣映画を意識して製作されたものといえる。 |
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クローバーフィールド/HAKAISHA スペシャル・コレクターズ・エディション
Blu-ray発売元:パラマウント ジャパン
レンタル中
TM, (R) & Copyright (C) 2008 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.
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