『先輩と彼女』志尊淳【第93回:イケメン調査隊】
イケメン発掘調査隊
黒目がちな瞳と熱い男気が共存するギャップ王子
インタビュー INTERVIEW
Q:少女漫画は読んだことがなかったそうですが、『先輩と彼女』への出演が決まったときはどう思いましたか?
うれしさを感じる反面、自分にできるのかな? というプレッシャーを感じました。それで少女漫画を読んでみても、女性が男性のどこにキュンとするのかが正直わからなくて。男性と女性では見ているポイントが違うんだなと実感しました。監督が女性だったので、格好よく見えるポイントは監督にお任せして、僕は自分を格好よく見せようということより、まずその役として生きることが大事だと思って演じていました。
Q:ヒロイン・りか(芳根京子)のような女の子をどう思いますか?
僕自身は嫌な感じを持たないですけど、好きな男の子にぐいぐいいっちゃうところを見て、嫌な印象を受ける人もいるのかもしれない。でも、葵先輩(小島梨里杏)が嫌いな人もいるだろうし、そこは撮影をしているときからみんなでいろいろと話していました。
Q:葵は頭が良くて美人で、ご自身の演じる美野原が思いを寄せる年上の女子大生ですよね。女目線だと彼女こそあざとく腹黒く思えて、どうして男はこういう女にだまされるんだろう? と思っちゃいます。
いやでも、あそこまで完璧に振る舞われてキレイな人だと……まあ、男はだまされますよ(笑)。りかや葵をどう捉えるかは人それぞれだと思いますけど。
Q:これから観る人に、この映画をオススメするとしたら?
原作を読まれた方には「原作の世界観を崩さず忠実に映画化しました」と言えるし、知らない方には「映像だからこそのオリジナルな表現を追求しました」と言える作品だと思います。漫画というのはある意味ブツ切りにされたシーンがつながっていますが、そのはざまを埋める感情を繊細に描けるのは映画の魅力。そうした部分に注目してほしいと思います。原作を離れて観てもとても甘酸っぱくて切ないラブストーリーになっていますので、高校生なら今の高校生活を大切にしようと思うだろうし、年上の方には昔を思い出して懐かしいと感じていただけるはずです。
一問一答 PRIVATE
Q:好きな女性のタイプは?
特にありません。年上も年下もあまり関係ないです。ステキだなと思うのは、明るい人、それと優しい子かな。高校時代はショートカットの子がいいとか、いろいろと好みがあったんですけど(笑)。
Q:女性をいいなと思う瞬間は?
笑顔を見たとき。あとはフィーリングというか、話しているときの雰囲気とかですね。ガツガツしていなくて柔らかい感じ、優しい雰囲気の子に惹(ひ)かれます。
Q:好きになったら積極的に行動するタイプですか?
状況によりますけど、片思いならどんどんいくと思います。相手に好きな人がいる場合でも。もし彼氏がいたら、その彼のことを思って、積極的にはなれないだろうけど、好きな人がいるだけなら、諦めません。
Q:初恋はいつでしたか?
5歳くらいかな。保育園の先生でした。
Q:映画を観るのは好きですか?
はい。特に『クローズZERO』が大好きなんです。山田孝之さんをはじめ、出演されている役者さんはみんな好きです。ワルだからヤンキーだから格好いいのではなく、あの映画には義理とか情とか、男のロマンが描かれているんですよね。アクションにも好きなので、ああいったけんかアクションも挑戦してみたいです。
Q:アクション好きなんですか?
以前、総合格闘技をやっていました。観客として観るのが楽しく、それをきっかけに始めたんです。
Q:性格を自己分析すると……?
めっちゃ負けず嫌いで、一つのことを突き詰めたいタイプ。
Q:1週間休みがあったら何をしますか?
アメリカに行きたいですね。ニューヨークへ行って、あの街並みを感じたいですね。仕事とは違うところへ身を置き、何も考えない時間も過ごしてみたいです。
Q:プライベートでハマっていることはありますか?
うーん……仕事帰りにご飯を食べに行くくらいかな。食べるのは大好きで、中でも焼肉が好き。お酒は付き合いで飲むくらいで、あまり好きじゃありません。
Q:演技の面白さをどこに感じますか?
作品によって違いますし、周りから得るものも毎回違います。感情の作り方、相手の言葉の受け方など、毎回新しい課題が見つかって、そこが面白い。『先輩と彼女』は特撮のヒーローを1年間やった後だったので、ナチュラルな芝居を心掛けていました。
Q:俳優としての野望はありますか?
特に決めていません。俳優になりたくてなったというより、興味本位もあって始めたところもあったのですが、どんどんのめり込んでいって。知識も実力もなく始めてしまったので、正直じっくり悩んだり考えたりする暇もありませんでした。ただ求められること、目の前のことだけに集中してきたというか。とにかく精いっぱい取り組もうと。今も変わらず、頂いた仕事に対してできるだけのことをしようという気持ちが強いです。まだまだ経験があまり多くないので、ある程度の経験を積んでから俳優としてのビジョンを定めていきたい。その前に「こういう役をやりたい」と考えてしまうと、それに近づけようとしてしまう気がして。そうして結果的に役柄の幅を狭めず、いろいろな方と出会って、世界を広げていきたいですね。
映画『先輩と彼女』は10月17日(土)より全国公開
取材・文:浅見祥子 写真:高野広美
ヘアメイク:仲田須加
スタイリスト:手塚陽介