『orange-オレンジ-』桜田通【第95回:イケメン調査隊】
イケメン発掘調査隊
役とのギャップにドキ!芝居や恋にアツい注目の若手イケメン
インタビュー INTERVIEW
Q:『orange-オレンジ-』の原作は知っていたのですか?
名前だけは知っていたんですけど、読んだことがなかったので、出演が本決まりになる前に読んでみたら、読みやすいのにすごく考えさせられる内容で。いい意味で少女漫画を超えているなと思いました。もちろんカッコイイ男の子とかわいい女の子が登場して、キュンキュンするところもあるんですけど、テーマはもっと深くて、「あの時こうしていれば、こんな後悔はなかったかも……」という誰もが思うことで。とても好きになったので、映画出演が決まったときはとてもうれしくて、ホントに「やったぁー!」と声をあげて喜びました。
Q:マンガ原作の映画などに多数出ていらっしゃいますが、萩田朔を演じるに当たって、どんなことに気をつけましたか?
とにかく原作のイメージに近づきたいと思いました。原作の漫画は白黒だけど、萩田は髪が黒じゃないから、塗りつぶされてない。それで、髪は染めました。それから萩田の眉毛はいつも逆ハの字になっているとか、眼鏡の形とか、ポスターの撮影までに誰が見ても萩田とわかるように外見を作りあげて、現場に入ったら、自然と萩田としての会話ができていたように思います。
Q:登場人物は思いっきり仲のいい男女6人ですね。現場でのチームワークはどうやって作ったのでしょうか?
僕は(山崎)賢人と(土屋)太鳳ちゃんとは共演したことがあって知っていましたけど、もちろん初対面の人もいて。衣装合わせや読み合わせ、リハーサルなど、監督や制作の皆さんが集まる機会を設けてくださったので、自然と仲が良くなって。あと、約1か月間の長野・松本でのロケのあとは、夜ご飯に行って。結構一緒に過ごしていました。
Q:劇中、山崎さん演じる翔の誕生日を祝うシーンがありますが、撮影期間中、本当に山崎さんのお誕生日があって、みんなでサプライズパーティーをしたそうですね。
はい、そうです。プレゼントは僕が選んだマンガにしました。今でも賢人やみんなとは仲良くて、連絡を取っています。LINEで(笑)。
Q:原作者の高野苺さんとも会われたんですよね。
はい、クランクインしてわりと最初の頃に。それがとても有難かったです。原作のマンガを読みながら、萩田と須和(竜星涼)は何がきっかけで仲良くなかったのかとか、萩田とあずさ(清水くるみ)がどこで仲良くなったのかとか、考えていたんです。で、高野さんにお会いしたときにその答え合わせみたいなことをしました。高野さんは描いてはいないけど、いろいろと答えてくださって、単純にうれしかったし、間違ってなかったんだという安心感と自信のようなものもでてきて、その後をしっかりと演じていけたと思います。
一問一答 PRIVATE
Q:この映画には菜穂(土屋太鳳)、あずさ(清水くるみ)、貴子(山崎紘菜)の3人の女の子が出ていますが、好きなタイプは?
うわぁ、難しいなぁー。3人とも素敵で、菜穂は思いっきり女の子。だから翔が好きになってしまう気持ちもわかる。優しいし、助けてあげたくなる子だし。あずは元気で、ちょっとうるさいけれど一緒にいて楽しい。貴子はすごくクールだし、凛としていて大人なイメージ。でも、怖いからな(笑)。菜穂とあずの中間かな。上田先輩(真野恵里菜)もいいですよね。
Q:好きな女の子にはどんなアプローチをしますか?
僕、「好きです」「付き合ってください」という言葉を言ったことがないんです。というか、この人と本当に一緒にいたいと思う人に出会ったら、ちゃんと告白したいけれど、その付き合いたいという気持ちに行くまで、簡単には言いたくない。軽はずみな恋愛はしたくないです。「付き合ってください」と言うのは、一生のうちに一回でいいです。それぐらい大事にしたいです。
Q:どんなデートをしたいですか?
好きになった人と幸せを感じられて楽しかったら何でもいいです。ずっと家でもずっと外でもいいし。この『orange-オレンジ-』の菜穂たちじゃないけど、後悔とかない方がいいから、幸せが続くようにありたいなって。
Q:好きな映画は?
最近観た中では『バクマン。』と『るろうに剣心』シリーズです。事務所の仲間で、日本の役者で信頼している佐藤健くんが出ているし、それに神木隆之介くんが出ていると聞いて観なくちゃと思って。それから『メイズ・ランナー』シリーズも好きです。ほかには『英国王のスピーチ』が気に入って、主演のコリン・ファースが出演している『キングスマン』も観ました。
Q:好きな俳優は?
たくさんいて困っちゃいます。高倉健さんや松田優作さんは尊敬する俳優さんです。それから今、僕の中では綾野剛さんがフィーバーしています。映画『天空の蜂』での演技が素晴らしかったです。でも、自分がいろいろな意味で一番尊敬し、刺激を受けているのは佐藤健くんです。芝居の相談もしますが、彼の作品を観て感動させてもらえると、感動できる自分も素直にうれしくなる。彼の芝居のファンだし、単純に自分ももっと頑張ろうと思うんです。モチベーションが上がるんです。
映画『orange-オレンジ-』は12月12日より全国東宝系にて公開
取材・文:前田かおり 写真:上野裕二