「Empire 成功の代償」クッキー、ジャマル、ハキーム 来日インタビュー(2/2)
■衣装やヘアスタイルでテンションUP!
Q:そしてクッキーはゴージャスな衣装も見どころです。
タラジ:今でも忘れられないのは、パーティーのシーンで着たゴールドの縄が付いたドレスね。クレオパトラのようでもあり、『マッドマックス』的でもあった(笑)。椅子にも座れないほどタイトなドレスだったけど、気分が上がったわ。
ジャシー:クッキーは、毛皮コートの中に下着だけという刺激的な衣装もあったよね(笑)。僕も普段はTシャツとジーンズばかりなので、パーティーでの真っ白な正装は思い出深いな。
ブリシェア:僕のこだわりはヘアスタイルかな。ヘアメイクの人と相談して、3時間くらいセットに時間をかけたこともあった。あとはゴールドのチェーンとか、アクセサリーに気をつかった。
タラジ:(ブリシェアを見て)今日もハキームの影響が出ているわね(笑)。
Q:「Empire」は豪華なゲストスターも話題です。シーズン1で印象的だったのは?
ジャシー:コートニー・ラヴだね。彼女との仕事は“おいしい”という表現がぴったり。それくらい楽しんだ。
ブリシェア:僕はナオミ・キャンベル。
タラジ:やっぱり! キスしたからでしょう(笑)?
ブリシェア:そうじゃない! 素直な感想だよ。
タラジ:これはシーズン2だけど、アリシア・キーズが素晴らしかった。彼女とは過去に共演しているけど、今回、演技者としてものすごく成長していて驚いた。繊細さや、心のもろさを、これ以上ないほど的確に演じていたの。
ジャシー:同感だね。アリシアは最高だった。
■現場での成長が共演者としての誇り
Q:では最後に、あらためて共演者同士の思い出や、伝えたいことを聞かせてください。
ブリシェア:本作のオーディションのために初めてロサンゼルスへ向かい、しかも初めて飛行機に乗った僕は、かなりパニックになっていた。そしてオーディションでは、タラジとテレンスが獲物を狙うような目で僕を見ていたんだ。その場にいたリー・ダニエルズは僕の緊張を察して、「彼らに出てってもらおうか?」と言ってくれたけど、光栄に思えたから「いいえ、このままでお願いします」と頼んだ。あの瞬間が今でも忘れられない。
ジャシー:僕も最終オーディションで、タラジが「彼がジャマルじゃないとわたしたちも出ないわよ」と(製作の)FOX側に伝えているのを聞いた。本心かどうかはわからないけど、その瞬間、すでに家族の絆を感じたんだ。「この人たちについていけばいい」と成功を確信したよ。
タラジ:うれしいことを言ってくれるじゃない……。でもわたしにとっては、あなたたちこそ誇りよ。シーズン1だけで、ものすごい成長を見せてくれたもの。一緒に演じていても、常に感動してしまう瞬間がある。現場に慣れてきてからは、即興的な芝居も増えてきたけど、毎回、あなたたちの新しい視点を感じられて、うれしくなるのよ。
取材後記
アメリカではすでにシーズン2の放映も始まり、彼らキャストの間には本物の家族のような絆が育まれているようだ。インタビュー中も、息子役の2人に対し、タラジが母親のようにフォローを入れ、あるいはその逆パターン……と、お互いを信頼しきっている空気が漂っていた。ドロ沼化する家族の争いにドキドキさせられる本作だが、撮影現場は和気あいあいとした雰囲気なのかもしれない。役と素顔のギャップを想像しながら観るのも、本作の一つの楽しみ方だろう。
取材・文:斉藤博昭、写真:(C) yoshiokamakoto
「Empire 成功の代償」は、シーズン2が1月26日(火)よる9時よりFOXチャンネルにて日本最速放送スタート、シーズン1が3月9日(水)先行配信開始、4月2日(土)DVDコレクターズBOX発売、4月13日(水)レンタル開始