『のぞきめ』白石隼也【第98回:イケメン調査隊】
イケメン発掘調査隊
本格Jホラーで板野友美の恋人役に!絶叫顔すら麗しい若手イケメン
インタビュー INTERVIEW
Q:目があった人間を呪う「のぞきめ」の怪異現象に巻き込まれた青年・信二役。恐怖で絶叫するシーンが、とてもリアルでした。
想像するしかないので、台本に書いてある情報を最大限に読み取って演じました。のぞきめは目を閉じても、心の目で見えてしまう。現実として考えたら、目を閉じるか目を手で隠すと思うんですけど、それをしたところでどうしようもないんですよね。だから、頭の中で、どこでどう(のぞきめが)見えているのか計算しながらやっていました。僕以外にも呪われる役の方がいるのですが、事前に演技の擦り合わせをしなかったので、完成版を観たら、皆さんと僕は少し表現方法が違っていたんです。ちょっとかけ離れ過ぎたかな? と思いつつも、その違いが個性になっているような気がしたので、逆によかったのかなと。
Q:ホラー映画だけに、撮影でご苦労されたこともあったのでは?
ホラー映画らしい怖いエピソードはないんですけど(笑)、精神的にキツかったです。そもそもホラーが苦手ということもありますし、叫んだり喚いたりするのもエネルギーを使いますしね。あるシーンで顔に特殊メイクをする必要があって、目が見えない状態で演じるのが本当に大変で……。ここはネタバレになってしまうので、これ以上は言えませんが(笑)。
Q:ヒロインの彩乃を演じた板野友美さんには、どんな印象を抱きましたか?
今回、初めてお会いしたんです。テレビなどの印象がSっぽいというか、ちょっと強い人なのかなと思っていたら、まったくそうではなく、とてもピュアな方でびっくりしました。板野さんは本格的なお芝居が初めてだそうで、演技の参考のために「どんな映画を観たらいい?」って聞かれたんです。だから僕は、「ひたすらたくさん映画やドラマを観て、これはいいとか、そうでもないとか、自分で判断したほうがいいよ」って答えました。参考になるといいんですけど。
Q:彩乃の恋人・信二は、人気作家を目指すフリーターですが、感情移入しやすい役柄でしたか?
「大学を卒業してアルバイトをしている売れない作家」という設定が、自分と重なりました。僕の場合も、大学を中退して今は売れない役者をやっているので(自虐の笑み)、とても近いものがあります。役者になる前は、物書きになれたらいいなと考えた時期もあったんです。スポーツライターとかスポーツジャーナリストに憧れていて。でも、この世界に入ってから、何か書けるのであればフィクションもいいなと思うようになりました。とは言え、今の自分にはゼロからお話を作るのは無理なので、自伝的な小説しか書けないような気がしますけどね。
Q:本作のおすすめポイントを教えてください。
友達とか大人数で、絶叫しながら観たら面白い作品だと思います。R指定もついていないし、トラウマになるようなホラー描写より、ミステリーやサスペンスの部分が強い。ホラーが苦手な方にも楽しんでもらえると思います。
一問一答 PRIVATE
Q:印象に残っている映画を一本あげてください。
この前やっと観ることができたんですけど、相米慎二監督の『セーラー服と機関銃』。カット割りがスゴくて、ワンカットワンカットが本当に飽きなくて。長回しのシーンも多く、そのためにセットを作っているのかなと思ったり。役者さんがなんでこんな動きを? と思うときもあるのだけど(笑)、そこも含めて引き込まれてしまいました。
Q:のぞきめのように、街なかなどで人の視線が気になることはありますか?
たまに、街で声をかけていただくことがあって、カメラを持っている方がいると「自分を撮ってる?」って思ったりしちゃうことがあります。それは勘違いなんですけど(笑)、職業病みたいなもんですね。だから、休日は賑やかな街には行かないんです。人気者だから、ではないですよ。人が多い都会だと落ち着かない。原宿とか、プライベートでは5年くらい行ってないです(苦笑)。
Q:どんな場所に行くと落ち着けるんですか?
静岡、千葉、茨城とか、釣りができる関東の海。去年は休みがあると海に行って、ずっと釣りをしていました。地元のおじさんたちと一緒に魚を釣って、和んでいましたね。
Q:恋人とデートに行くとしたら、やはり海がいい?
そうですね。釣りができる海の近くの温泉とかがいいです。冬場だったら、湖で氷を掘ってワカサギ釣りとか。
Q:好きな女性タイプは?
優しくて、心が広い人。うちの母親がよく怒っちゃう人だったので、ネチネチと怒らない人がいい。怒るならスカッとお願いしたいです(笑)。あと、自分が素直に満面の笑顔になれないところがあるので、にこやかに笑う人がいいですね。
Q:一日の中でホッとできる時間といえば?
料理かな。料理って、「おいしいものを作る」ということに集中できて、余計な事を考えなくていいからリフレッシュになるんです。実家にいた頃もよく自分で作っていたので、一人暮らしの今も料理はマメにしています。
Q:最近、おいしく作れた料理はありますか?
昨日、クロソイっていう魚をスーパーで買ったんです。高級魚なんだけど、すっごく安く売っていて。魚は焼き具合が大事だから、魚焼き器の前でずっと火加減を見ていました。おかげでうまく焼けたんです(笑)。
Q:誰かに手料理を食べてもらうこともありますか?
あんまり振る舞ったりはしないんですが……たまに友達が来ると、肉を焼いたりします。ステーキをうまく焼く自信もあるんですよ。
Q:この先、どんな俳優を目指していますか?
何事もそうなんですけど、自分の未来って未知数なんです。「自分は本当に才能がないな……」と思う瞬間もあれば、逆に「いいな!」って思うこともある。そこがまだ定まらないんですよね。一日一日、気持ちの振り幅が激しいので、そこが安定してくれればいいなと思っています。
映画『のぞきめ』は全国公開中
取材・文:斉藤由紀子 写真:上野裕二
ヘアメイク:鬼頭保 スタイリスト:吉本知嗣