ポスト・オーランド・ブルーム!!ブレイク必至のオージー俳優
イケメン発掘調査隊
『キング・オブ・エジプト』ブレントン・スウェイツ【第103回:イケメン調査隊】
インタビュー INTERVIEW
Q:激しいアクションシーン満載の映画ですが、中でも一番苦労したのはどこでしょうか?
神殿の中のトラップを潜り抜けて行くシーンだよ。スクリーンではとてもリアルなものに見えるけれど、全てはCG。だから、頭の中で全部想像して演じなくてはいけない。何がいつ襲ってくるか。それを常に想像して、すばやく動いていたよ。現場では全部、僕の自由にさせてくれたんだ。その僕の動きに合わせて、いろんなトラップがあったように作っていく。自由といえば聞こえはいいけど、責任重大だったね。
Q:自分でもよく出来ているなと思ったのは?
演じているときは、どれだけ危険なものがあるかとかわからず、混乱してやっていたんだけど。観たら、全てがうまくいっていたね。
Q:映画の中で、一番お気に入りのシーンはどこですか?
アクションもすごいけれど、まず見てほしいのは、僕が演じるベックと恋人のザヤ(コートニー・イートン)の関係。ベックが命懸けの冒険をするのは、愛のためだから、そこをぜひ見てもらいたい。それと、ベックが一緒に冒険をすることになるホルス(ニコライ・コスター=ワルドー)とのコンビネーションも見どころだよ。ニコライがカッコイイんだ。
Q:ニコライは世界的に大ヒットしているドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」で人気のスターですね。
そうそう。彼はすごくナイスガイなんだ。実はこの仕事をしたときは、「ゲーム・オブ・スローンズ」は観たことがなかったんだ。だけど、この撮影から1年半後ぐらいに観始めて、すっかり彼のファンになってしまった(笑)。今回の作品でも、僕にとって特別だったのはニコライとの仕事だよ。
Q:この作品に限らず、ハリウッドにデビューしてまだ間もないのに、大スターたちとの共演が多いですね。その経験はどんな風にいかされていますか?
僕はとてもラッキーだと思う。『ギヴァー 記憶を注ぐ者』ではジェフ・ブリッジス、メリル・ストリープ、『シグナル』ではローレンス・フィッシュバーン、『ガンズ&ゴールド』ではユアン・マクレガーと共演させてもらった。みんな本当にステキな方々で、演技も素晴らしいけれど、人間的にも素晴らしいんだ。大御所たちの演技を間近で見られるんだから、とにかくそれを見て学び取る。僕は、とてもいいチャンスに恵まれたと思うよ。
一問一答 PRIVATE
Q:そもそも俳優になろうと思ったきっかけは?
母親がとても映画が好きだったので、幼い頃からしょっちゅう映画館に連れていってくれたんだ。それで、僕は物語を語ることが好きになった。映画っていろんな風に物語を語ることができるから、そこから俳優になりたいって思ったんだよ。
Q:ある情報では、子どもの頃、消防士や警察官になりたいという夢があったと聞きましたが?
子どもの頃は何にでもなりたいものだよね。救急車の運転手にもなりたいと思っていたし、スポーツ選手にもなりたかった。でも俳優になれば、何にでもなれる。実際にいろいろな役を演じているしね(笑)。
Q:そんな子どもの頃に、どんな作品を観ていたんですか?
ちょっとタイトルは思い出せないんだけど、母親がとてもアート系の作品が好きだったんだ。だから『E.T.』とか、子どもなら誰もが挙げるような作品じゃないものばかりを見ていたよ。それからアジア映画もよく観たな。そうそう、インド映画、ボリウッド作品もよく観たよ。実は僕、ボリウッド映画に出演したこともあるんだ(笑)。
Q:ボリウッド映画にも?
初期の頃の作品で、オーストラリアのクリケットの少年チームがインドのチームと戦って、最後はボリウッド映画のお約束で、僕も踊ったんだよ(笑)。すごく面白かった。
Q:一番好きな映画を3本、あげるとしたら?
『きみに読む物語』。あとは……うーん、うーん。あーこんなことなら、メモしておけばよかったな(笑)。
Q:では、日本の映画では?
『そして父になる』。まだ観たことがないんだけれど、すっごく興味があって。今夜、ホテルで観るかも。
Q:今、夢中になっていることは?
僕を次なる道に連れていってくれる作品を探すこと。自分がもっと挑戦できることをやってみたい。
Q:もう『パイレーツ・オブ・カリビアン:デッド・メン・テル・ノー・テールズ(原題) / Pirates of the Caribbean: Dead Men Tell No Tales』は撮り終えているんですよね。さらにもっと違うタイプのものに挑戦したいということですか?
そうだね。全く違ったタイプ。シェイクスピアとか時代劇や、インディペンデントな作品、もちろん『キング・オブ・エジプト』のようなアクション映画だって挑戦したいと思っているし、複雑な人間ドラマにも出演したい。
Q:目標とする映画スターは?
マーク・ラファロ。マーベル映画の彼もいいけれど(『アベンジャーズ』のこと)、初期の作品に出ているときの彼が好きなんだ。
Q:アウトドアスポーツが好きだと聞いていましたが、映画を観ることもとても好きなんですね。
両方とも好きなんだけど、映画は本当に好きだよ。土曜の夜、ほかの人はパーティーをしているけれど、僕は映画を観ているんだ。
Q:好きなタイプの女性は?
正直な人。それぐらいかな。もちろん、ザヤみたいにキレイな人もいいけどね(笑)。
Q:短い滞在期間ですが、日本に来てやりたいことは?
まず一番は、お寿司を食べたい(笑)。あと空手、剣道など武術も好きなので、見に行きたいな。あと相撲も! まあ時間がないから、今回は無理かもしれないけど……(笑)。
Q:『キング・オブ・エジプト』では、巻き毛のようなヘアスタイルでしたが、今のヘアスタイルやヒゲは次の役のためですか?
いや、そうじゃないけれど。実は、このヘアスタイルは明日切ろうかなと思っているんだよ(笑)。どんなスタイルにするかは内緒。オーストラリアでは長髪がいいんだ。サーフィンしたとき、ちょっと髪が長めの方が、見た目もカッコいい。でもハリウッドでは長髪はあまり流行りじゃないというか、気に入られないんだよね。だから、仕事のためにそろそろ切らないといけないかなって。
Q:今、あなたの本拠地はどこなんですか?
オーストラリアとロサンゼルスを行ったり来たりしているよ。ハリウッドは仕事の場。そう割り切っています。そしてリラックスするのは、オーストラリア。
Q:オーストラリアに帰って、今一番やりたいことは?
サーフィン。僕の家から5分のところに、いい波が来る場所があるんだ(笑)。だから帰ったら、浜辺を走ったり、サーフィンをしたいよ。
取材・文:前田かおり 写真:金井尭子
映画『キング・オブ・エジプト』は9月9日よりTOHOシネマズスカラ座ほか全国公開