映画『ソーセージ・パーティー』を100倍楽しく観る方法!
提供:ソニー
「お子様は絶対に観ちゃダメ!」という衝撃的な警告とともに公開され、全米の大人たちを大爆笑させた映画『ソーセージ・パーティー』! アホなオトナが時間とお金をたっぷり使って、アホなオトナのために作った、最高にアホなCGアニメの本作には、ハリウッドの問題児と呼ばれているセス・ローゲンが仕掛けた、アニメだからこそ実現したタブーなジョークや超ド級のアメリカンブラックジョークがいっぱい! 「あの俳優がこの役の声を演じてたの!?」と、びっくりしちゃうような豪華な声優陣や、字幕だけでは伝わりきれなかったおバカポイントを解説します。(森田真帆)
こんなすっごい人たちが!? アニメ界の大御所&ハリウッドスターが究極のおバカに挑戦!
童貞男子たちのアドベンチャーを描いた映画『スーパーバッド 童貞ウォーズ』や最初から最後まで主人公が大麻吸ってぶっ飛び続けている『スモーキング・ハイ』など、おバカな作品を作らせたら天下一品。アメリカ中の男子たちの人気者でコメディアンであり映画製作者のセス・ローゲンが今回挑戦したのはアニメで思いっきり「バカ」をやること! 人気者の彼の下には、クリステン・ウィグ、ジェームズ・フランコ、ジョナ・ヒルらハリウッドスターが大集合! 監督は『マダガスカル』などを手がけたコンラッド・ノートンと『きかんしゃトーマス 伝説の英雄(ヒロ)』のグレッグ・ティアナンとすごすぎるアニメーター。さらには『美女と野獣 ディズニーデジタル3D』や『アラジン』など数々のディズニー映画でアカデミー賞を受賞する大御所アラン・メンケンが、きったない言葉が満載の主題歌の作曲を担当するという本格ぶり。これって日本だったら宮崎駿、久石譲で超下品なアニメを作るようなものですから。こんなすごい大人たちが、アニメでとことんおバカがやっちゃえるハリウッドってまじでサイコーです。
アメリカ人が悲鳴をあげる! 禁断の放送禁止用語の洪水!
日本のテレビで芸能人が放送禁止用語を言うと、必ず「ピー」音が入りますが、アメリカも同じ。例えばラジオでラップが流れても「FUCK」などの部分は聞こえないように編集されているラジオバージョンが流れていたり、「子供に聞かせてはいけない言葉」として規制がとても厳しいのです。だから大前提として、子供向けのアニメにはそんな言葉は一つとして入っていません……が! 本作はアニメのくせに放送禁止用語なんておかまいなし! オープニングでスーパーの食材たちがファンタジックに歌うシーンからすでに、「FUCK」のオンパレード。のっけからすごいな! と思いきや、その放送禁止用語の洪水がもうとどまるところを知らず、どんどん汚い言葉が出てくる。それも可愛いソーセージの顔をした主人公たちが使いまくるわけですから、そりゃもう大事件な訳です。ちなみに、熱湯にブチ込まれたポテト君は、「このクソッタレあばずれ女があああ!」と、アメリカで女性に言ったら100パーセントぶっ飛ばされる最悪な罵り言葉で皮をひん剥かれた怒りをぶちまけておりました。
アニメ映画史上最悪な敵役、<膣洗浄器>っておいっ!
本作がアメリカで公開されたとき、劇場中の大爆笑をかっさらっていったのが主人公フランクたちの前に立ちはだかる<デューシュバッグ>と呼ばれる敵役。日本での役名が、まさかの<ビデ男>というそのままっぷりにドン引きした人も大勢いるかと思います。アメリカで<デューシュバッグ>というと、使い捨てビデという意味の他に、もう一つスラングで<嫌なやつ>という意味があります。まさにこの映画のデューシュそのまま。アメリカで「あいつって、デューシュバッグだぜ」というと、「あいつ、膣洗浄器だぜ」ではなく「あいつ、嫌なやつだぜ」という意味なのです。というわけで、みんながスラングで使っていた嫌なやつがアニメでそのまんま「膣洗浄器」で登場したので大ウケなのです。「うんこ野郎!」といって、うんこの形したやつが出てきた感じですね。これまでアニメ映画にはさまざまな悪役が出てきましたが、こいつに関しては、史上最悪の敵役と言えるはずです!
食材たちのキャラクターに隠された、人種ジョークをおさらい!
この映画に出てくるキャラクターたち、実は<デューシュバッグ>の他にもさまざまな意味を隠し持っております。黒人キャラのミスター・グリッツの、グリッツというのは黒人の方々が好んで食べる、いわば日本人のお米君的なキャラ。そしてグリッツ君と一緒にいるトゥインクくんは、白人を呼ぶときのスラングで、特にダサめの白人を「トゥインキー」って呼びます。トゥインクとグリッツ君が出てきたら、ぶっ飛び気味のお目々にも注目してください!
セクシー女優のサルマ・ハエックが声を担当しているレズビアンのテレサ・デル・タコ。このタコというのも、女性器を表すスラングで、アメリカ人女性にあなたのタコ食べたいとかいったらこちらもぶっ飛ばされます。作中に出てくる「私はソフトなタコじゃないわ。ハードなタコなの」というセリフは、諸々コンプライアンス的な問題が生じるため、細かく解説することはできませんが相当いろいろな意味を含んでいるわけです。
バカは地球を救う!? おバカジョークに込められた平和への願い!
映画『ファイトクラブ』などで知られる名優エドワード・ノートンが声を演じているサミー・ベーグル・ジュニアは、この映画でとっても重要なキャラクター。ユダヤ人の方はベーグルがとっても大好き! ということで、このサミー君はめっちゃユダヤ人です。しかも、喋り方も顔もハリウッドで一番巨匠なユダヤ人のウッディ・アレン監督に寄せまくり! エドワード、こんなところで無駄に演技力発揮して、アレン監督を研究するという熱心な役づくりまでしたそうです。そしてこのサミー君といつも喧嘩をしているのがカリーム・アブドゥルラヴァシュ。このラヴァシュはアラブ系の人がよく食べるパンの種類なのですね。だからベーグルもラヴァシュも同じ売り場で売られているけど、とっても仲が悪いんです。これは、「聖地」を巡るイスラエル・パレスチナ自治区の争いをジョーク。トランプ政権で罪なき人々が人種や宗教で差別される傾向が強まっている今、人種問題やLGBT(レスビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)などを盛り込んだキャラクターたちのバックグラウンドを頭に入れてこの作品を見ると、スーパーマーケットが小さな世界に見えてくる。おバカの向こうから大切なメッセージが伝わることでしょう。
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映画『ソーセージ・パーティー』は3月8日ブルーレイ&DVD発売! デジタル配信中!
ブルーレイ 4,743円+税 DVD 3,800円+税 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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