実は芸歴15年!朝ドラにも出演する期待の演技派
イケメン発掘調査隊
『サバイバルファミリー』泉澤祐希【第109回:イケメン調査隊】
インタビュー INTERVIEW
Q:『サバイバルファミリー』の台本を読んで、率直にどう思いましたか?
突然電気がなくなり、車も何も動かなくなるというシチュエーションなので、どうやって撮影するんだろうと思いました。普通に撮影をしたら、背景に動いた車が入っちゃったりするんじゃないかと思うんですよ。高速道路で撮影するシーンも含め、本当に実現できるのか、CGで表現するのかと思っていたら、(車など)全部止めて撮影していたのにはびっくりしました(笑)。
Q:サバイバル生活を描く物語だけに、撮影も過酷だったようですね。
一番大変だったのは、川を泳いで渡るシーン。撮影は11月のとても寒いときで、とにかく体の自由がきかなくて。セリフを言いたくても口が動かなくなるし。暖を取るためにスタッフさんがお湯を用意してくださったんですけど、ひと肌ぐらいの温度のはずが、熱く感じて入れませんでした。それに、水の中にいるだけで体力が奪われるんです。流れもあって冷たいし、本当に「もう死ぬのか!?」と思いました(笑)。
Q:爆笑シーン満載でしたが、現場は想像以上に大変だったんですね。
野原で逃げた豚を追いかけるシーンもきつかったですね。ずっと走っていました。大変でしたけど、高速道路を自転車で走るとか、普通はできないことがやれて、開放感を味わえて楽しかったです。
Q:実際に電気が止まってしまって、サバイバルしなくちゃならない環境になったらどうしますか?
生き延びる自信はあります(キッパリ)! この作品に出演してみて感じたことですが、電気を使わなくても、たぶん生きられる。普段、スマホなどに頼った生活はしていますが、電気が止まったら、みんな使えないわけだから、なくても平気だと思うんです。今回の作品でサバイバル術も身につきましたし、食料がなくなって野草を食べることもできると思うし、虫もたぶん、イケる気がするんですよ。案外食べてみたらおいしいんじゃないかな(笑)。
Q:この映画のおかげで、結構サバイバル精神も芽生えたんですね。
そうですね。バッテリー補充液(精製水)が飲めることも、この映画で知りました。(注:飲料水ではないので普段飲むのはNG)そういう知識がついたことで、ない人よりはサバイバル能力はあると思います。普段から移動手段には自転車を使っているので、自転車で東京から九州を目指すなんていう旅も時間があればやってみたいですし。
Q:大ベテランの小日向文世さんと深津絵里さんとの共演はいかがでしたか?
小日向さんはイメージした通り、とても気さくで優しくて。家族4人の物語でとても入りやすかったと思います。深津さんは昔から大ファンだったんです。「踊る大捜査線」をずっと観ていて、いつか会ってみたいという方だったので、そんな方と親子役で共演できるなんて感無量でした(笑)。深津さんの母親役は見たこともなかったですし、その息子役なんて、すごい優越感で。自慢できます(笑)。
一問一答 PRIVATE
Q:子役時代から芸能界で活躍されていますが、大人になった今、俳優としてやっていこうと覚悟したきっかけは?
当時、兄が子役をやっていたので、僕も芸能界へ入ることになりました。中学、高校は学業を優先したこともあって、そんなに芝居はやってなかったんです。でも大学時代に「東京が戦場になった日」で主演をやらせてもらって、責任を感じました。戦争時代の話というのもあって演じる難しさもあったんですが、終わったときの達成感が刺激になって、「ちゃんと芝居をやりたい」と思うようになったんです。子どものときは、現場に連れて行かれて、ただセリフをしゃべって……とパターン化していましたが、「自分で俳優をやるぞ」と覚悟してからは、どう演じようかと悩んだりもしますし。以前とは全然違います。
Q:憧れの俳優さんに、伊勢谷友介さんをあげていますね。
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」で、伊勢谷さん演じる吉田松陰の弟子役で共演させていただいたんですが、芝居もカッコイイですし、俳優活動だけじゃなくて、会社も経営しているし、映画監督もやる。そういう多才ぶりに憧れますね。僕にはそんないくつものことをやるなんてできない。実は僕も洋服が好きで、会社を経営できたらと思って、大学は経営学部に入ったんです。でも、実際に経営するとなると大変だと思うんです。それをやられているのがすごいなって。
Q:好きな映画は?
最近観たものだと『シング・ストリート 未来へのうた』。ちょうどバンドをやる作品に出ていたせいもあって、ハマりました。音楽が題材になっている映画が好きで、『ジャージー・ボーイズ』も好きです。あと、音楽が題材ではないですが、『グラン・トリノ』も好きです。
Q:家族との仲はいいほうですか?
いいほうだと思います。今は一人暮らしをしていますけど、家族とカラオケに行ったり、スナックに行って飲んだりすることもあります。『サバイバルファミリー』で演じた賢司と違って、そんなに反抗期もなかったように思います。
Q:自分の性格をいうと?
どっちかというと、ボケるタイプ。普段から何か面白いことをやりたいと考えていたり、ふざけていたいほうです。
Q:ひょっとしてお笑い好き?
大好きです。お笑い番組やバラエティーを観ています。
Q:好きなお笑いタレントは?
ダウンタウンさんはもちろん、とんねるずさんも好きです。高校のときは、ハリウッドザコシショウさんにハマって。「あらびき団」とかよく観ていました。ああいう勢いで笑わせるのが好きで、学校で友達とマネしてふざけてました(笑)。
Q:初恋は?
保育園の頃じゃないかな。たぶん、先生。
Q:好きな女の子のタイプは?
一緒にふざけてくれる人がいいですね。僕がバカなことをやっていてもノッてくれる人。
Q:年上、年下どちらがいい?
どちらかといえば、年上ではないほうがいいと思う。何となく……。
Q:もしデートするとしたら?
特別なことはしないですね。その辺を散歩したり、一緒に洋服を見に行ったりとか。そんな普通のことがしたいですね。
取材・文:前田かおり 写真:上野裕二
映画『サバイバルファミリー』は全国公開中