今から待ちきれない!『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』はいったいどうなるんだろう?
いよいよ、12月15日の全世界公開まであと4か月ほどとなった『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』。新3部作の第2作となるこの映画で、いったいどんなドラマが描かれるのか!?(文・平沢薫)
1.前作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』をざっくりおさらい
その前にまず前作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を思い出しておこう。前作は砂漠の惑星で暮らすレイのフォースが覚醒する物語だった。物語の基本はコレだ。
(1)舞台は最初の3部作の30年後
改めて整理すると、旧3部作といわれる1977年の『スター・ウォーズ エピソードIV/新たなる希望』から始まる『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』がエピソード4~6、次に1999年から製作された3部作『スター・ウォーズ エピソードI/ファントム・メナス』『スター・ウォーズ エピソードII/クローンの攻撃』『スター・ウォーズ エピソードIII/シスの復讐』がエピソード1~3、今製作されている3部作がエピソード7~9。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は「エピソード7」、今度の『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は「エピソード8」になる。
(2)ファースト・オーダーVSレジスタンス
エピソード6『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』までは“帝国軍”VS“反乱軍”の戦いだったが、帝国軍が敗戦し、その残党により組織された“ファースト・オーダー”が台頭。ファースト・オーダーは宇宙を恐怖で支配しようとし、“レジスタンス”がそれを阻止しようとする。ファースト・オーダーの長は最高指導者スノーク。レジスタンスの長はレイア・オーガナ将軍(キャリー・フィッシャー)。そして、レイアとハン・ソロ(ハリソン・フォード)の息子カイロ・レン(アダム・ドライヴァー)は、ダークサイドに堕ちて“ファースト・オーダー”と共に行動している。
(3)ストーリーはルーク探しとフォースの覚醒
ジェダイのルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)は、消息不明。ファースト・オーダーもレジスタンスも、彼を探している。砂漠の惑星で一人で暮らす若い女性レイ(デイジー・リドリー)は、ストームトゥルーパーの脱走兵フィン(ジョン・ボイエガ)と出会い、ルークを捜す騒動に巻き込まれて、自分がフォースの力を持っていることに気づく。
2.『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の注目ポイントはココ!
その『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に続く『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は新3部作の第2作。ここでドラマが新たな展開を迎えるはず。
(1)前作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のすぐ後から始まる!
監督が、前作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のラストシーンのすぐ後から始まると宣言。そのラストの舞台は、ルークが隠遁(いんとん)している惑星の孤島。レイがルークのライトセーバーを、彼に向けて差し出したところだった。ルークはそれを受け取るのか。最初に何を言うのか。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は冒頭から注目だ。
(2)“驚愕の事実”が明かされる!?
最初の3部作の2作目『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』では、ダース・ベイダーがルークの父だったという驚愕の事実が判明した。となると、新3部作の2作目となる『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』でも、何か驚愕の事実が明かされる可能性大。
それを裏付けるような発言は、7月にディズニーのファンイベント D23 Expo2017 で公開された特別映像(衝撃の連続!『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』特別映像)にも。ルーク役のマーク・ハミルは「僕は全てを知っていると思っていたが、予想もできないことを僕に投げかけてきた」、フィン役のジョン・ボイエガも「全てが、前作でみんなが思ったのとは逆の方向に動き始める」と発言。やはり、何かスゴイことが判明しそうだ。
(3)新キャラが登場!
毎回、新キャラが登場するのは『スター・ウォーズ』のお約束。今回、注目なのは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のコレクター役でおなじみのベニチオ・デル・トロが演じる、新たな登場人物だ。このキャラのニックネームは“DJ”。米エンターテインメント・ウィークリー誌でのフィン役ジョン・ボイエガの発言によれば、DJは凄腕の暗号解読者で、どちらの陣営の味方でもなく、お金で仕事をする人物とのこと。どんな役割を果たすのか楽しみ。
また米ヴァニティ・フェア誌の記事で他の新キャラ2名の役柄も判明。『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』のローラ・ダーンが演じるのは、レジスタンスの司令官アミリン・ホルド。アジア系米コメディー女優ケリー・マリー・トランは、レジスタンスのメンテナンス係ローズ・ティコを演じる。
さらに、キュートな新クリーチャー、ペンギンに似た鳥“ポーグ”も登場。『スター・ウォーズ』米公式サイトがそのデザイン画と設定を発表、ルークが暮らす孤島に生息する鳥とのこと。ポーグは特別映像にもチラッと登場している。
キュートな新クリーチャー“ポーグ”:『スター・ウォーズ』米公式サイト
(4)もちろんメカや惑星も新登場!
7月に公開された特別映像で、ストームトルーパーたちが持っている棒型の武器は、今回初登場。また、『スター・ウォーズ』米公式ウェブ番組「ザ・スター・ウォーズ・ショー(原題) / The Star Wars Show」で、カイロ・レンが乗る新型戦闘機タイ・サイレンサーも紹介されている。また、ルークが隠遁している惑星や、予告編の地表が白い塩の惑星クレートなど、新たに登場する惑星も楽しみ。
『スター・ウォーズ』米公式ウェブ番組「ザ・スター・ウォーズ・ショー(原題) / The Star Wars Show」
(5)監督・脚本は一人!
監督・脚本は、これが長編映画4作目のライアン・ジョンソン。昨今の大作映画は複数の脚本家が参加することが多いが、今回の脚本家は彼一人。ジョンソン監督はこれまでの3作、タイムトラベルSFクライム『LOOPER/ルーパー』(2012)、犯罪コメディー『ブラザーズ・ブルーム』(2008)、高校生ハードボイルド『BRICK ブリック』(2005)でも、すべて脚本を自分一人で書いている。
ちなみに前作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は『スター・トレック』シリーズのJ・J・エイブラムスが監督し、脚本は監督と旧3部作のローレンス・カスダン、『トイ・ストーリー3』のマイケル・アーントの3人が担当した。新監督ライアン・ジョンソンが『スター・ウォーズ』ワールドにどんな新風を吹き込むのかも楽しみ!
3.『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が残した謎が『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』で明かされる!?
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で新たに始まった物語には、まだたくさんの謎が残されている。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』でこれらの謎がどこまで明かされるのか。
(1)レイの両親は?
最大の謎はこれ。砂漠で一人で育ったレイの両親は誰なのか。前作に、幼いレイを地上に残して宇宙船が空の彼方に飛んでいくシーンはあったが、その宇宙船には誰が乗っていたのか不明。レイの機械修理が得意なところは、後にダース・ベイダーになるアナキンや、その息子ルークと似ているが、彼らとの関係は?
気になるのは無法者たちが集まる城の主マズ・カナタ(ルピタ・ニョンゴ)がレイに言った言葉。「お前はもう知っている、お前が待っている人々は戻ってこない。でも戻ってこられる人はいる。お前が探している人は過去ではなく、未来にいる」ということは、レイの両親はもういない!? この謎が明かされるのが待ちきれない。
(2)ルークは何をしていたのか?
ルークは姿を消してからいったい何をしていたのか。そして、なぜマズ・カナタの城にルークのライトセーバーがあったのか? 『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』ではルークについていろんなことが描かれるはず。
(3)カイロ・レンの目的は何?
ハン・ソロとレイアの息子カイロ・レンは、ダース・ベイダーのマスクに向かって「あなたの始めたことを、私が終わらせます」と言う。それは何のことだろう? そもそも彼がダークサイドに落ちた原因は何だったのか? そして彼が率いる“レン騎士団”とはどんな集団なのか? それも『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』で明らかになる!?
(4)最高指導者スノークとは何者なのか?
彼について分かっているのは、ファースト・オーダーを率いているということだけ。ホログラムで登場するのは、旧3部作のダークサイドのラスボス、皇帝と同じだが、彼もまた皇帝のように“もう一つの顔”を持っているのだろうか。スノーク(アンディ・サーキス)は最後に「カイロ・レンの修行を終わらせる時が来た」と言うが、彼に何をさせるのか? それが『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』で描かれるはず。
知れば知るほど、待ちきれなくなってくる『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』。少しずつ解禁される情報を追いかけて、そこからあれこれ推測するのも『スター・ウォーズ』の楽しみ。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』から、ますます目が離せない。
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