お父さんに感謝~父の日に観たいおすすめ映画
毎年6月の第三日曜日は、母の日に比べて影が薄めな印象の父の日(今年は6月20日ですね)。日ごろはあまり口を利かないという方も、たまにはお父さんの胸の内や愛を感じてみてはいかがですか? 家族思いの温かいお父さんや愛情満点のお父さんなどを題材にした作品を紹介します。
『旅立つ息子へ』(公開中)
自閉スペクトラム症の息子と父親の絆を描くヒューマンドラマ。二人で暮らしてきた父子が突然引き離されることになり、父親は息子を連れて逃げることを決心する。脚本家ダナ・イディシスの父親と弟の実話を基に、『僕の心の奥の文法』などのニル・ベルグマンが監督を手掛け、父親をシャイ・アヴィヴィが演じ、息子をノアム・インベル、母親をスマダル・ヴォルフマンが演じている。本作は、第73回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「カンヌ2020」に選出された。
『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』(2019)
累計1,000万アクセスを超えたブログを、坂口健太郎と吉田鋼太郎の主演で映画化。突然会社を辞めた父の本音を知ろうと正体を隠して「ファイナルファンタジーXIV」を共にプレイする息子とその父の様子を描く。監督は、実写パートとゲームパート共にドラマ版も担当した野口照夫と山本清史が務める。佐久間由衣、山本舞香、佐藤隆太、財前直見らが共演した。
『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』作品情報
『パパはわるものチャンピオン』(2018)
板橋雅弘と吉田尚令の絵本「パパのしごとはわるものです」「パパはわるものチャンピオン」を実写映画化。悪役覆面レスラーとしてリングで戦う男と家族の絆を描く。主演はプロレスラーの棚橋弘至、父の仕事を友達に言えない息子に寺田心、そんな父子を見守る妻に木村佳乃がふんするほか、仲里依紗、大泉洋、大谷亮平、寺脇康文ら多彩な面々が共演する。監督は『バルーンリレー』などの藤村享平。
『ありがとう、トニ・エルドマン』(2016)
第89回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた家族ドラマ。ルーマニアで働く女性と、彼女を心配してドイツから訪ねてきた風変わりな父親との触れ合いを見つめる。メガホンを取るのは『恋愛社会学のススメ』などのマーレン・アデ。テレビドラマ「ヘリ」シリーズや『ヒランクル』などのペーター・ジモニシェック、『ピノキオ』などのザンドラ・ヒュラーらが出演する。ユーモラスなタッチ、父と娘がこれまでの関係を見つめ直す姿に魅せられる。
『パパが遺した物語』(2015)
『レ・ミゼラブル』のラッセル・クロウとアマンダ・セイフライドが共演し、小説家の父親と愛する娘との関係を過去と現在を交錯させながら描いたドラマ。心に傷を負いながらも娘との生活を立て直そうとする父の葛藤と、トラウマを抱える娘の姿をつづる。監督は、『幸せのちから』などのガブリエレ・ムッチーノ。ダイアン・クルーガーやオクタヴィア・スペンサーといった実力派キャストが出演。孤独なヒロインの苦悩と父との絆に心を打たれる。
『グレート デイズ! -夢に挑んだ父と子-』(2014)
車椅子生活を送る息子と元トライアスロン選手の父親が、過酷なアイアンマンレースに挑む心温まるヒューマンドラマ。長きにわたってまともに向き合うことができなかった父子の無謀ともいえる挑戦の物語は、第38回トロント国際映画祭などで上映された。メガホンを取るのは、『エトワール』『オーロラ』などで知られるニルス・タヴェルニエ。『最初の人間』などのジャック・ガンブラン、『Ricky リッキー』のアレクサンドラ・ラミーらが出演。
『96時間/レクイエム』(2014)
『シンドラーのリスト』などのリーアム・ニーソンと、ヒットメーカーのリュック・ベッソンの強力タッグによる人気アクションシリーズ最終章。愛する家族のためなら手加減せずに相手をなぎ倒す、すご腕の元CIA捜査官を襲うさらなる試練をド迫力のアクションと共に活写する。これまで同様まな娘をマギー・グレイスが演じ、新たにフォレスト・ウィテカーらが共演。たった一人の娘を守り抜こうとする父親がどのような戦いを繰り広げるのか注目。
『映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』(2014)
おバカなギャグと野放図なキャラクターでおなじみの幼稚園児野原しんのすけが父親たちによる革命に立ち向かう姿を描く、人気アニメ映画シリーズの第22弾。父親の復権をもくろむ組織により父ひろしがロボットにされるも、しんのすけとロボットのひろしが巨大な陰謀を阻止すべく奔走する。脚本を、劇団☆新感線の作家であり『仮面ライダーフォーゼ』シリーズなどの脚本も手掛ける中島かずきが担当。矢島晶子やならはしみきといったレギュラー声優のほか、武井咲とコロッケがゲスト声優として参加する。しんのすけとひろしの絆と奮闘に、心が突き動かされる。
『映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』作品情報
『くちづけ』(2013)
演劇や映画、テレビドラマなどで演出家・脚本家・俳優として活躍する宅間孝行が原作と脚本を手掛け、知的障害のある娘と父との父娘愛を描いたヒューマン・ドラマ。知的障害者たちのグループホームを舞台に繰り広げられる温かな交流、ヒロインの恋、父の深い愛などがユーモアを交えながらつづられる。監督は、『トリック』『20世紀少年』シリーズなどのヒットメーカー・堤幸彦。主人公である娘と父を貫地谷しほりと竹中直人が演じ、宅間や田畑智子、橋本愛などが共演する。衝撃的な展開と強い親子愛に涙せずにはいられない。
『幸せへのキセキ』(2012)
閉鎖した動物園付きの家を買った主人公と2人の子どもたちが、愛する人の死から立ち直り、感動の奇跡を起こすまでを紡ぐヒューマン・ドラマ。イギリスのコラムニストであるベンジャミン・ミーの実体験を基に『あの頃ペニー・レインと』のキャメロン・クロウがメガホンを取り、『インビクタス/負けざる者たち』のマット・デイモンが主人公を演じる。ほかに、スカーレット・ヨハンソンやトーマス・ヘイデン・チャーチ、エル・ファニングらが共演。繊細で希望にあふれるストーリーや、シガー・ロスのメンバーであるヨンシーが手掛けた音楽にも癒やされる。
『リアル・スティール』(2011)
スティーヴン・スピルバーグ率いるドリームワークスが、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』のヒュー・ジャックマン主演で手掛けた、ロボットとの出会いを通じて親子のきずなを描く感動のストーリー。ボクシングの主役が生身の人間からロボットに移行した時代、リングにすべてを懸けた父と息子の起死回生のドラマを描く。監督は『ナイト ミュージアム』シリーズのショーン・レヴィ。心が通い合わない父と息子が遭遇する奇跡の物語と、圧巻の格闘技ロボットたちの熱い戦いぶりに引き込まれる。
父の日は親子で映画を観て、普段忘れがちなお父さんのやさしさを感じてみてはいかがですか?