韓国映画にタブーはない?
第17回東京国際映画祭
28日、コンペ作品『大統領の理髪師』のイム・チャンサン監督が観客とのティーチ・インを行った。
まだ若い監督ながら、韓国映画の『JSA』や『シルミド』に続く政治色の強い作品を作ったことに対して「かつてタブーとされていた題材も扱うことができるようになってきた」と感慨深げに語り「私は『フォレスト・ガンプ』や『カメレオンマン』といった作品を参考にしながら撮影した」と、ハリウッド映画から影響を受けていたことを明かした。また熱心なファンが「主人公の髪型が変わらないのは時代が変革しようとも、変わらぬ自分自身を持ち続けたことの象徴ではないか」と感想を述べると、笑みを浮かべ「そうなんだ! よく分かったね」と観客の反応に満足げな表情を見せた。