ノリノリでセクシーポーズ! ジェイミー・フォックス僕がFBI捜査官になれないワケ!
サウジアラビアに乗り込んだ4人の精鋭FBI捜査官たちが、現地で起きた自爆テロ事件捜査のため、5日間という限られた時間の中繰り広げる、テロリストたちとの攻防を描いた社会派アクション『キングダム/見えざる敵』。本作で、FBIチームの冷静なリーダーを熱演したジェイミー・フォックスが、来日し、インタビューに答えた。
作中では、常に感情を見せず、冷静な判断を下していくリーダー的存在の捜査官を演じたジェイミー。彼はどんな作品でも、役作りは徹底的に追及していくタイプだという。「ミュージカルでも、社会派のドラマでも、僕は役作りだけはかなり時間をかける方なんだ。『Ray/レイ』に関して言えば、1年以上の時間をかけて役作りしたしね。今回も、実際にFBI捜査官に会ったり、軍のブートキャンプ(新人兵士用のトレーニングキャンプ)に参加したりして、自分の役柄を作っていったんだよ」
今、日本でもうわさのブートキャンプに参加したジェイミー。その効果からか、銃の腕前も、反射神経も、ずいぶん上がったそうだ。作中でも、鍛え上げられた体で、クールなFBI捜査官をカッコ良く演じているジェイミーだが、役作りの過程で「おれはFBIにはなれない」と思った瞬間があったらしい。それは、“性格”の問題。
「FBIの人に会って、実際に話を聞いたときに、こんなことを言われたんだよ。“わたしたちは、感情を表に出しません”って。本当に、顔が無表情でさ! それを聞いて、“おれにはできないっ!”って思ったね」と語ったジェイミー。確かに、滞在3日目だった取材当日は、早朝から築地ですしを食べて、その後テレビ局を回り……とかなり多忙だったにもかかわらず、彼のテンションは上がりっぱなしだった。『ドリームガールズ』の話をすれば歌いだし、『Ray/レイ』の話が出ればレイ・チャールズになり、彼の故郷であるテキサスの話がでると、カウボーイ口調でいつまでも話しつづける。まさに、止まることのないエンターテイナーぶりなのだ。
「こんな感じでさ、日本にいてハッピーだなあって思うと、もううれしくてたまらなくて、やたらとはしゃいじゃうんだ。自分はすごく感情的だから、FBIにはとてもなれないと思うよ」とうれしそうに語っていた。
今回の来日での取材はこれが最後とあってノリノリのジェイミーは、写真撮影ではおどけてセクシーポーズを決めてみせ、上機嫌。“感情が何でも顔に出る”そんな彼が、感情をゼロにして演じた本作。あまりのギャップに面食らうかもしれないが、彼の見事な演技力を、ぜひその目で確かめてもらいたい。
『キングダム/見えざる敵』は、スバル座ほかにて公開中
オフィシャルサイト kingdom-movie.jp