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美形俳優マイケル・ピットを直撃!役所広司、中谷美紀を大絶賛!

第20回東京国際映画祭

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「写真きらい…」とちょっとご機嫌ナナメのマイケル・ピット
「写真きらい…」とちょっとご機嫌ナナメのマイケル・ピット

 いよいよ最終日を迎える第20回東京国際映画祭。今年のクロージング作品として上映されるのは、幕末時代の日本にやって来たフランス人青年の愛を描いた大河ロマン『シルク』だ。主人公エルヴェを演じた、来日中の美形俳優マイケル・ピットに話を聞いた。

 過密スケジュールだったようで、30分遅れで現れたピットは、かなり疲れた様子で目も真赤。早速、今作への出演を決めたきっかけを聞いても「うーん、ケータリングの食事がおいしいって聞いたからさ……」とはぐらかされてしまったが、そこはさすがプロ。すぐに気力を取り戻し、真剣に質問に答えてくれた。

 今回ピットが演じるは、19世紀、美しい絹(シルク)を生み出す健康な蚕(かいこ)の卵を求めて、はるか彼方にある異国・日本へと旅立つフランス人青年エルヴェ。現代劇のイメージが強いピットによって、クラシカルな役柄を演じるのは大きな挑戦となった。「まずは当時のことをいろいろリサーチしたんだ。日本に関する本もたくさん読んだよ。とても興味深かったね」と語るピットだが、日本の着物には苦労したそうで「自分で着たり脱いだりできないからトイレが大変だった」そう。また雪山をわらじで歩くシーンについては「とにかく足が冷たくてさ」と現代っ子らしい答えが返って来た。

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 役所広司中谷美紀ら日本を代表するキャスト陣が出演しているのも今作の見どころだ。「コウジサンのような俳優と共演できるのはとても幸運だと思うよ。すごいエネルギーを持っているし、とても楽しい撮影だった。ミキサンもとても経験豊かで、難役を見事に演じていたと思うよ」とピット。言葉の違いにもどかしさも覚えたそうだが、それ以上に同じ俳優として大いにインスピレーションを得たようだ。

 最後に、自分と主人公エルヴェの共通点を聞いてみると、ピットは「いろいろな場所に旅したいと思う気持ちかな」と語る。これまで多くの監督とタッグを組み、まるで旅するようにさまざまなキャラクターを演じてきたピットにとって、今作『シルク』の撮影は、身も心も“異国”に触れ、さらなる演技の扉を開くきっかけになったようだ……が、やっぱりかなり疲れているようで、カメラを向けると「また写真かい? 実は写真を撮られるの好きじゃないんだよねー」とぼやいていた。お疲れ様でした。

 『シルク』は世界的ベストセラー「絹」の映画化。日本、カナダ、イタリアの合作でマイケル・ピット演じる青年の妻役にキーラ・ナイトレイ、音楽に坂本龍一が起用されるなど国際色豊かなキャスト、スタッフが勢ぞろいした作品だ。

東京国際映画祭オフィシャルサイトtiff-jp.net

『シルク』は2008年1月、日劇3ほか東宝洋画系にて全国ロードショー
オフィシャルサイトsilk-movie.com

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