宮崎あおい、おじさんたちに母性を感じた!と告白
第21回東京国際映画祭
19日、東京国際映画祭特別招待作品『少年メリケンサック』の記者会見が森ビルタワーホールで行われ、宮藤官九郎監督、出演の宮崎あおい、佐藤浩市、木村祐一、田口トモロヲ、そして勝地涼が登壇した。
「キャストのほとんどはおじさんですが、おじさんたちに囲まれて演技した気分は?」と宮崎に質問が飛ぶと、すかさず木村が「いやいやそんなに(年齢の)差はないよ」とズーズーしい(?)ツッコミ。当の宮崎は「みんな優しかったです。特に狭い移動車の中では、木村さんが出したクイズをみんなで考えたりして、居心地良かったです」とキャスト同士の仲の良さをアピール。撮影が進むにつれ、無邪気でチャーミングなおじさんたちに対し、「母のような気持ちになりました」と告白。
また、「今回、宮崎さんはとてもハジけた役柄だったが?」とたずねられると、今度は宮藤監督がしゃしゃり出て、「僕がハジけなさいよ! と言いました。そんなもんじゃないでしょと!」と話し出し、宮崎は笑ってうなづくだけだった。
会場が沸いたのは、「劇中では弥次喜多みたいなカッコでギターを弾いていたが?」という木村への質問に対する回答。「僕は農業に携わっているという設定だったので、その雰囲気を残そうと監督と相談して、ダボシャツにギンガムチェックのスカートを合わせました。浅草とイギリスの融合ですね。つまり、ミンチ肉を西洋ではハンバーグにし、日本では肉マンにしたようなもので……」とワケのわからない文化論を展開した。当日は外国人記者が多かったため、通訳が入っていたが、木村の珍コメントを英語にするのに一苦労。通訳を終えた時は会場から拍手が起こった。
本作は、やる気のないレコード会社の契約OL・かんな(宮崎)がダメで下品なオッサンパンクバンド・少年メリケンサック(佐藤、木村、田口、三宅弘城)を引き連れ、全国ツアーを行うというハチャメチャなコミカルストーリー。
映画『少年メリケンサック』は2009年2月14日より全国公開