ベルリン国際映画祭開幕!レニー・ゼルウィガーら東西の美女と審査員団が会見
第60回ベルリン国際映画祭
2月11日、第60回ベルリン国際映画祭が開幕し、審査員団が会見を行った。審査員長のヴェルナー・ヘルツォーク監督の両脇を、中国のユー・ナンにアメリカのレニー・ゼルウィガーの東西美人女優が囲み、華やかさを添えた。
ほかの審査員はイタリア人映画監督のフランチェスカ・コメンチーニ、ソマリア人作家ヌルディン・ファラー、ドイツ人女優コーネリア・フロベス、スペイン人映画プロデューサーのホセ・マリア・モラレス。それぞれが、記念すべき第60回に審査員として参加する喜びを語った。
優れた作品が多く上映される本映画祭だが、必ずしも、それが興行的な成功に結びつくとは限らない。昨年、本映画祭で上映された主演作『ワン・アンド・オンリー』(原題)も好評にかかわらず、苦戦していることについて、ゼルウィガーが「わたしは作品についてはハッピーよ。参加できてよかった。(興行的なことについては)わからないわ。どうなのかしら?」と助けを求めると、「製作されてから、時を経て小さい劇場で公開されたのがきっかけで、ヒットになるようなケースも実際にある。だから悲観すべきではないよ。それに、デジタル、DVD、インターネットなどが映画を安定させてもいる」とヘルツウォーク監督は映画館のみではない現代の状況をプラスに捉えているようだ。
今回のコンペティションに3D映画が入っていないことについては「どの作品をコンペティションに選出するかは(自分が担当していないので)意見する立場にないが、3D技術には目を見張るものがある。たとえば『アバター』を見たが、小さいシーンに感銘を受けた。主人公の肩に小さな花のようなものが乗るところなど、すばらしい。だが、自分はCGを使わずに作っているし、どちらでもかまわないと思う」と技術を評価しながらも、我が道を行くことを示した。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)