厳しい評価!北野武監督『アウトレイジ』星取表で最低点!5点満点で0.9点
第63回カンヌ国際映画祭
第63回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されている北野武監督の最新作『アウトレイジ』が公式上映を終え、映画祭期間中に発行される映画誌の星取表でかなり厳しい評価を受けている。
コンペ作品は17日までに19本中、8作品が上映されたが、その中で『アウトレイジ』は最低の0.9点(5点満点)。やはり、激しい暴力描写や、カンヌのコンペでは異例のエンターテインメント作品に拒否反応が強いようで、批評家9人のうち3人が「BAD」と評価。同じく「テクニカート」誌でも、最高賞のパルムドールマークを付ける批評家がいるが、「(劇場に)入るな」と映画観賞を警告するマークを付けている人もいる。
その一方で、米バラエティ誌のように「この血みどろの世界をファンは愛するだろう」と北野監督ならではの乾いたバイオレンスを絶賛。スクリーン誌も、黒×グレイ×白を基調としたビジュアルを高評価している。
なお、現在のところマイク・リー監督『アナザー・イヤー』(原題)がスクリーン誌でも最高の3.4点をマークしている。(取材・文:中山治美)