「LOST」のキム・ユンジン、「音痴」演技もお手の物!シックなドレス&気さくな人柄で観客を魅了
第23回東京国際映画祭
23日、同日開幕した第23回東京国際映画祭の共催・提携企画「コリアン・シネマ・ウィーク2010」で上映された、映画『ハーモニー 心をつなぐ歌』の舞台あいさつが新宿ミラノ座にて行われ、主演女優のキム・ユンジンとカン・テギュ監督が登壇した。
キムといえば、映画『シュリ』やドラマ「LOST」シリーズなどタフな女性から物静かな女性まで幅広く演じ、韓国やハリウッドで活躍する韓国の人気女優。本作は韓国で300万人の涙を絞り取ったといわれる感動作で、今日も上映後の会場にはハンカチで目元をぬぐう観客の姿も見られた。しかしキムが登場すると空気は一変、温かな拍手が沸き起こった。
「こんにちは、キム・ユンジンです」と流暢な日本語であいさつしたキムはこの日、紅と黒の生地にラメが輝くシックなドレス姿。近年ハリウッドを中心に活動している彼女が3年ぶりに韓国映画へ出演したきっかけについて、「最初に台本を見たときに、新鮮なストーリーだと思いました。女性刑務所と女性服役者がでてくる映画も初めてだと思いました」と脚本の良さに胸を打たれた様子を明かした。
本作でキムは、刑務所の中で出産した母親を演じているが、撮影中のエピソードを聞かれると、「赤ちゃんとはうまくコミュニケーションが取れなかったので、1日1日がエピソードでした」と撮影は大変ながらもほほ笑ましかった様子。さらに、音痴に歌わなければならないシーンについて司会者に触れられると、「(音痴の演技は)思ったよりやさしかったです(笑)」とはにかみながら答える気さくな一面も見せた。最後にキムは、「困難な状況の中でも前向きに生きる女性の姿に、観た皆様の心が温かくなってもらえたらうれしいです」と観客にエールを送ると同時に、柔らかな雰囲気で大人の女性の魅力を振りまいた。
『ハーモニー 心をつなぐ歌』は女子刑務所を舞台に、心の傷を抱えながら生きる女性たちが合唱団を結成し「歌う」ことを通して愛する者とのきずなを取り戻す感動作。
映画『ハーモニー 心をつなぐ歌』は2011年1月、シネスイッチ銀座、新宿バルト9ほかにて全国公開