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アカデミー賞長編作品部門ノミネーション対象作品は248本!勝利のゆくえは!?

第83回アカデミー賞

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インディーズ作品にも頑張ってもらいたいところ!
インディーズ作品にも頑張ってもらいたいところ! - Omelet / (C) A.M.P.A.S.

 2011年2月27日(現地時間)に開催されるアカデミー賞授賞式に向けて、長編作品部門候補の対象となる作品は248本であることがこのほどアカデミー本部より発表された。

 1月25日(現地時間)のアカデミー賞候補発表に備え、対象となる映画はアカデミー会員が自宅で鑑賞できるよう、「スクリーナー」と呼ばれる視聴用のDVDにされて配布される。

 アカデミー賞の長編作品部門候補となるためには、まず作品上映時間が40分であること、そして35ミリか70ミリのフィルム、あるいはアカデミー本部の規定したデジタル形式で上映された映画でなければいけない。また、アカデミー賞に応募する前にどこの国であろうとも劇場以外の場所(例えばテレビやインターネットなど)で公開されたものは対象外。そして劇場公開に関しては必ずロサンゼルスの劇場が入っていること、そして12月31日以前に封切られたものでなければいけない。

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 アカデミー戦線に間に合うよう、各映画の関係者たちは何が何でも自分たちの作品を12月31日までに一般公開しようと躍起になる。ノミネートされるかどうかは別として、とにかく大晦日に間に合えば、アカデミー賞候補の選考対象にはなれるからだ。

 だが、対象になったとしても、実際のノミネーションへの過程は茨の道である。248本ある作品の中で作品の良し悪しは元より、製作・配給側にどれだけのPR予算があるかによってもアカデミー賞候補の勝ち負けが決まってくるからだ。とにかく目立つが勝ちのハリウッドでは、大型映画に対して巨額の宣伝費用がかけられる。多くの場合、オスカーを獲得すれば、その宣伝効果からPR費用などは倍になって返ってくるわけで、それを考えると、大手映画会社にとってアカデミー賞への投資は安いものといえる。

 ここで経済的には弱小なインディーズ製作の作品は大きく遅れをとってしまう。いくら作品が優れていても、その作品の出来が大手スタジオの映画と比べて同等、あるいはやや上ぐらいのものであれば、軍配は派手なPR作戦を展開できる大手スタジオ製作の作品に挙がってしまうのが常だからだ。そんな状況の中、果たして今度のアカデミー賞では、大手スタジオとインディーズ作品のどちらが勝利するのか? 結果が楽しみなところだ。
(文・取材: アケミ・トスト/Akemi Tosto)

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