異才デヴィッド・フィンチャー監督&ルーニー・マーラ、『ドラゴン・タトゥーの女』創作の裏側を語る!
31日、映画『ドラゴン・タトゥーの女』の来日記者会見が東京ミッドタウンで行われ、デヴィッド・フィンチャー監督と主演女優のルーニー・マーラが出席した。冗舌なフィンチャー監督に内気で言葉少ななルーニーという対照的な様子で、キャラクター造形や作品の世界観、そして主演俳優ダニエル・クレイグについて語った。
本作でヒロインに抜てきされ、見事アカデミー賞主演女優賞の候補となったルーニーは、リスベット役について、「監督や衣装ディレクター、メイクの方からプロデューサーまで、原作を参考にみんなで相談をして決めていきました」とコメント。
全世界で6,500万部を売り上げたベストセラー小説を原作とする本作だが、フィンチャー監督は「原作を読み、感じたことを忠実に描きました。クリエイトしたというより、解釈したという感じです」と語り、ルーニー同様、原作を独自の感性、スタッフとの共同作業により映像化したと明かした。
そして主演のダニエル・クレイグについてフィンチャー監督は、「男らしさ、女性と友情を築くために必要な上手な聞き手であること、ウイットに富んでいること。この三つを兼ね備えているのは彼しかいなかった」と絶賛。ルーニーも「共演はとてもアメージングな体験で、素晴らしい方でした」と監督に同調した。
また、フィンチャー監督の前作『ソーシャル・ネットワーク』では100回近く撮り直したシーンがあったといい、前作にも出演していたルーニーは「監督は多くのテイクを重ねる方で、それが当たり前だと思っているので、特に回数を数えたりはしませんでした」と返答。芯の強さと女優魂を感じさせたが、すかさず監督が「でも54回撮ったところがあったよ」とフォローを入れ、会場の笑いを取っていた。(取材・文:長谷川亮)
映画『ドラゴン・タトゥーの女』は2月10日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国公開