『牙狼』新シリーズ制作中!冴島役・小西遼生は新主人公にバトンタッチ!
第25回東京国際映画祭
22日、東京・六本木で開催中の第25回東京国際映画祭で、特別招待作品映画『牙狼<GARO> ~蒼哭ノ魔竜~』舞台あいさつが行われ、現在「牙狼」の新ドラマシリーズが制作中で、小西遼生演じる冴島鋼牙ではない、新たな主人公の物語になることが明らかとなった。この日は女王ジュダムを演じる松坂慶子ほか、久保田悠来、蒼あんな、雨宮慶太監督らも登壇し、シリーズ劇場版最新作への思いを語った。
映画『牙狼<GARO> ~蒼哭ノ魔竜~』舞台あいさつ写真ギャラリー
2005年からテレビ放映が開始された「牙狼 GARO」シリーズは、人の心の闇に取りつく魔獣ホラーを倒すべく、戦いを定められた魔戒騎士・冴島鋼牙の姿を描いたアクションホラードラマ。シリーズ集大成ともいえる本作では、「約束の地」に降り立った冴島の「最後の戦い」を映し出している。
そんな本作について雨宮監督は「いつも冴島の持っている剣は、何のために持っているかを自覚させる話にした」という。「でも撮影していくうちに、ファンタジーになってしまったのは、僕の好みです」と会場の笑いを誘いつつ、「制作スタッフ、1作目から観てくださってるファンの方々、全員へのリスペクト」を込めたと明かした。
冴島役の小西は、「CGが多い作品なので、1か月ほぼ毎日グリーンバックの撮影でした」と振り返る。「(グリーンバックの撮影では)自分が蹴っても、相手がどうリアクションするかわからないので、自分の想像だけで戦っていた」とずいぶん苦労した様子。だが完成品を観て、「自分が想像していたのより、はるかに監督の思いが込められていたので、とてもよかった」と感慨深げに語った。
そして最後に、雨宮監督の口から「実は今、『牙狼』の新しいシリーズを作っています」と発せられると、会場からは大歓声が上がった。だが冴島の話ではないそうで、魔戒騎士の使命を受け継いだ、新たな牙狼の話になるという。これで冴島役を卒業する小西に対し、雨宮監督は「冴島の話は、また撮りたくなったら声掛けるから、そのときは駆け付けてね」と告げると、小西は「じゃあ携帯変えないでおきます」と笑顔で返し、お互い「ありがとうございました」と固い握手を交わしていた。(取材・文:尾針菜穂子)
映画『牙狼<GARO> ~蒼哭ノ魔竜~』は2013年2月に全国公開予定