『地獄でなぜ悪い』がトロント映画祭ミッドナイト・マッドネス部門で観客賞受賞!
第38回トロント国際映画祭
園子温監督の映画『地獄でなぜ悪い』が現地時間15日、第38回トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門の観客賞を受賞した。同映画祭で日本からの作品が観客賞を受賞するのは、第28回(2003年)での北野武監督作『座頭市』以来2度目となる快挙(ミッドナイト・マッドネス部門では初)。園監督は「こんな賞が欲しかった。この映画は、こういう賞を求めていた。この映画がジャンプして喜んでいる姿が目に浮かぶ」と喜びのコメントを寄せている。
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トロント映画祭で最高賞「観客賞」が設けられているのは、プレゼンテーション部門、ミッドナイト・マッドネス部門、ドキュメンタリー部門の3部門。『地獄でなぜ悪い』が観客賞を受賞したミッドナイト・マッドネス部門は、「エッジのきいた才能の聖地」とも呼ばれる独特の世界観が魅力の作品を上映する部門で、松本人志監督作『R100』も出品されていた。園監督は第37回の同映画祭では、『希望の国』でNETPAC賞(最優秀アジア映画賞)を受賞している。
なお、観客賞(プレゼンテーション部門)はキウェテル・イジョフォー、マイケル・ファスベンダー、ブラッド・ピット、ベネディクト・カンバーバッチら出演で奴隷制度時代を描いた『12イヤーズ・ア・スレイブ(原題) / 12 Years a Slave』(スティーヴ・マックィーン監督)、ドキュメンタリー部門観客賞はエジプトの混乱を映し出した『ザ・スクエア(原題) / The Square』に与えらえている。(編集部・市川遥)
映画『地獄でなぜ悪い』は9月28日より新宿バルト9ほか全国公開