スカヨハの最強ヒロイン映画『LUCY/ルーシー』が首位デビュー
全米ボックスオフィス考
先週末(7月25日~7月27日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、スカーレット・ヨハンソンが最強ヒロインにふんしたアクションスリラー映画『LUCY/ルーシー』が興行収入4,389万9,340ドル(約43億8,993万4,000円)を稼ぎ出し、ドウェイン・ジョンソン主演のアクションアドベンチャー『ヘラクレス』を抑えて首位デビューを果たした。(数字はBox Office Mojo調べ、1ドル100円計算)
『LUCY/ルーシー』は、スカーレットと『レオン』『ニキータ』などのリュック・ベッソン監督が初タッグを組んだ作品。運び屋として体内に埋め込まれた特殊な薬が漏れたことで脳機能が驚異的に覚醒したルーシーが、人智を超えた能力を発揮し始める一方、次第に人間性を失い暴走していくさまを描く。ベッソン監督作史上、最高のオープニング興収を記録した。
ギリシャ神話に登場する半神ヘラクレスを主人公にした『ヘラクレス』は興収2,980万263ドル(約29億8,002万6,300円)と『LUCY/ルーシー』に完敗で初登場2位。『恋人たちの予感』『最高の人生の見つけ方』などのロブ・ライナー監督がメガホンを取ったマイケル・ダグラス、ダイアン・キートン共演のロマコメ『アンド・ソー・イット・ゴーズ(原題) / And So It Goes』は464万2,329ドル(約4億6,423万2,900円)で8位デビューとなった。
また、『裏切りのサーカス』の原作者としても知られるスパイ小説の巨匠ジョン・ル・カレがアメリカ同時多発テロ事件後のリアルな諜報戦を描いた傑作ミステリーの映画化作品『誰よりも狙われた男』は361館という小規模公開ながら初登場で見事10位にランクイン。今年2月に46歳の若さでこの世を去った名優フィリップ・シーモア・ホフマンさん最後の主演作であることに加え、批評家からの高い評価が映画ファンを取り込んだようだ。
今週末公開作品は、犯罪歴のあるメンバーによって構成された異色ヒーローチームを描いたマーベル映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』、ジェームズ・ブラウンの伝記映画『ゲット・オン・アップ(原題) / Get On Up』など。(編集部・市川遥)
7月25日~7月27日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『LUCY/ルーシー』
2(初)『ヘラクレス』
3(1)『猿の惑星:新世紀(ライジング)』
4(2)『ザ・パージ:アナーキー(原題) / The Purge: Anarchy』
5(3)『プレーンズ2/ファイアー&レスキュー』
6(4)『セックス・テープ(原題)』
7(5)『トランスフォーマー/ロストエイジ』
8(初)『アンド・ソー・イット・ゴーズ(原題) / And So It Goes』
9(6)『タミー(原題) / Tammy』
10(初)『誰よりも狙われた男』