ヴィン・ディーゼル「車に乗ると彼を感じる」、故ポール・ウォーカーさんを語る
ヴィン・ディーゼルが、「これまでで最も感情を揺さぶられる作品」になっていると語るシリーズ第7弾『ワイルド・スピード SKY MISSION』の撮影を振り返った。シリーズオールスターメンバーに加え、最強の敵役としてジェイソン・ステイサムが参戦し、東京、アブダビ、ロサンゼルスと世界の都市を股に掛け、空をも舞台にした壮大なスケールの戦いを繰り広げる。
『ワイルド・スピード』シリーズをおさらい!特別ダイジェスト映像
ブライアン役のポール・ウォーカーさんが急逝したことにより一時中断していた同作の撮影。撮影再開1日目は、車でショウ(ジェイソン)の車に突っ込むシーンだったというヴィンは、「俺の役は怒りに満ちているシーンだった。でも、車の座席に座った途端……確か3箱分のティッシュを使ったかな。とにかく止められなかったんだ」とシリーズの相棒役にして友人だったポールさんを思って涙がとまらなかったと明かす。
「これでも7歳から俳優業をこなしてきた。父も演劇の先生だ。俺は演技というものに対して、ある程度コントロールする能力を持ち合わせていると思っていた。でも、この悲しみから抜け出すことができなかった。みんなの前で、恥ずかしいと思ったほどだ。全てが、われわれが歩んできた道のりを思い出させた。何シーズンもの間、話し合いを重ね、考えを具体化させたクラシック・チャージャーまでもが、それを思い出させた。車に乗ると彼を感じるんだ」。
「俺は怒りに突き動かされた状況に自分を追い込む必要があったけど、実際は、現場に現実の感情を持ち込むことを防げなくて怒りを覚えた」と切り出したヴィンは、「でも、消えてしまいたいと願ったりする俺がいる一方で、『誰にだってできるんだから、おまえにだってできるさ。みんなを誇らしい気持ちにさせてくれよ』って言いながら、俺を見つめている彼がいる気がしていたんだよ」と今は亡きポールさんの支えを受けて作品を完成させた。
そうして出来上がった作品に絶対の自信を見せるヴィンは、公開を待ちわびるファンに向けて「ただ、『備えろ!』とだけ警告しておこう。内容に吹き飛ばされるから。踏ん張らないといけないぜ!」とメッセージを送っている。(編集部・市川遥)
映画『ワイルド・スピード SKY MISSION』は4月17日より全国公開