ジョニー・デップ、ビール持参で記者会見!「ノンアルだから大丈夫」
第72回ベネチア国際映画祭
ジョニー・デップが現地時間4日、主演最新作『ブラック・スキャンダル』がアウト・オブ・コンペティション部門に出品されている第72回ベネチア国際映画祭の記者会見にビール瓶片手に出席。昨年11月に開催された第18回ハリウッド・フィルム・アワードの授賞式に泥酔状態で登場するという失態を犯したこともあってか、開口一番「これはノンアルコールだから、僕は大丈夫だよ」と釈明すると、「もし僕の言葉が不明瞭に聞こえるなら、それは君の方に問題があるよ」とジョークを飛ばして会場を沸かせた。
ジョニーが、実在のギャング、ジェイムズ・“ホワイティ”・バルジャーにふんした本作。1970年代のサウスボストンでFBIがイタリア系マフィアを排除しようとホワイティと手を組むものの、その密約によってホワイティは犯罪行為をエスカレートさせ、FBIも制御できないほどゆるぎない権力を持つようになっていく過程が緊迫感を持って映し出される。
ジョニーが登場するとあって、会見は立ち見の記者でぎゅうぎゅうになるほどの盛況ぶり。そのためなかなかマイクが質問者のところに届かなかった際には、「もう終わり?」とばかりに立ち去ろうとおどけて会場を和ませるなど絶好調なジョニー。
夜に行われる公式上映のレッドカーペット前に、ジョニーを一目見ようと朝6時からファンが待機していることを知らされると、「外に居る人たちは“ファン”じゃないんだ。僕たちの雇用主だと思っている。彼らが映画館に行って、違う世界へ行く“2時間”を買ってくれるわけだから。こうした歓迎を受けると、とても温かな気持ちになるし、とても感動する。僕の“ボス”たちに感謝しているよ」と照れ臭そうな笑顔でファンへの思いを語った。
会見には、ホワイティと通じるFBI捜査官役のジョエル・エドガートン、ホワイティのパートナー役のダコタ・ジョンソン、メガホンを取ったコット・クーパー監督も出席した。(編集部・市川遥)
第72回ベネチア国際映画祭は現地時間12日まで開催
映画『ブラック・スキャンダル』は2016年1月30日より全国公開