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トム・ヒドルストン、役づくりのため5週間カントリー歌手と暮らす

第40回トロント国際映画祭

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夫婦役を務めたエリザベス・オルセン&トム・ヒドルストン
夫婦役を務めたエリザベス・オルセン&トム・ヒドルストン - WireImage / Getty for TIFF

 『アベンジャーズ』シリーズのトム・ヒドルストンが現地時間11日、第40回トロント国際映画祭で行われた主演映画『アイ・ソー・ザ・ライト(原題) / I Saw the Light』のワールドプレミアに出席。伝説のカントリー歌手ハンク・ウィリアムズを演じるにあたって準備したことを明かした。

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 本作は、アメリカ音楽史にその名を残したハンクの功績、その一方で人間関係に悩み、有名になるにつれて酒とドラッグに依存していった複雑な内面を描き出した音楽ドラマ。同じく『アベンジャーズ』シリーズのエリザベス・オルセンが共にステージに上がろうとするも才能はなく、バンドに不和をもたらすハンクの最初の妻オードリーにふんしている。ハンクは29歳という若さで死去。タイトルの「アイ・ソー・ザ・ライト」は彼の楽曲のタイトルだ。

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I Saw the Light
カントリー歌手を体現! - 映画『アイ・ソー・ザ・ライト(原題)』より - Courtesy of TIFF

 最初に脚本を読んだのは今から3年前だというトムは、「彼の曲は聴いたことがあったけどその物語は知らなかった。人間的で、感動的で、真実を描いた素晴らしい脚本だった」と出演を決意。「そしてたくさんの音楽があった。リサーチをして、現代音楽において彼が並外れた人間だということがわかった。ものすごいチャレンジだったが、尊敬と演じられる幸せな気持ちをもって臨んだ」と全力で取り組むことにしたという。

 トムは劇中、実際に全ての歌を自分で歌っている。「今回の歌のトレーニングは僕の人生で最も楽しいことの一つだった」と切り出すと、「米テネシー州ナッシュビルの素晴らしいミュージシャン、ロドニー・クローウェルの家に行き、彼と5週間一緒に暮らした」とカントリーミュージックのメッカに乗り込んだことを報告。「彼は家にスタジオも持っていて、主に歌って過ごし、ハンクについて話をした」とロドニーとの日々を振り返った。

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 しかし、伝説のカントリー歌手を体現するまでの道は決して平坦なものではなく、トムは「彼に言われたのは……『ボーイ、君の歌はマーチングバンドみたいに聴こえるぜ』」と南部のアクセントでまねしてみせると会場は爆笑。それでも「彼は僕に寛大で、親切で、忍耐を持って接してくれた」というロドニーとの特訓の成果は、素晴らしいパフォーマンスとしてしっかりとスクリーンに刻まれている。メガホンを取ったのは、『トゥモロー・ワールド』などのプロデューサーとしても知られるマーク・エイブラハム監督。(編集部・市川遥)

第40回トロント国際映画祭は現地時間20日まで開催

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