岡田准一の戦闘シーンに福士蒼汰がリアル泣き!その真相とは?
有川浩の同名小説を映画化した2作目『図書館戦争 THE LAST MISSION』に出演した榮倉奈々、田中圭、福士蒼汰が、本作の魅力について語った。
物語の軸となるのは、高校生のときに出会った一人の図書隊員に憧れて図書隊入隊を志した榮倉ふんする笠原郁のピュアな恋愛感情。「もっと人の心理を繊細に描いた方が見ている人に伝わると思うけれど、原作の小説が女の子の理想の恋愛を形にしたように描かれているので、生身の人間が演じるのは照れるし、難しかった。それをいかにリアル、それでいて見ている方の期待も裏切らないようにしながらの撮影でした」と正直な気持ちを明かす榮倉。岡田准一演じる堂上との関係性がさらに進化した本作では「岡田さんがどストレートに照れるので、余計に照れてしまって……。でも、見た方には絶対キュンっとしてもらえると思います」と自信を見せる。
そんな二人を軸に、さまざまな人間模様が描かれる。小牧役の田中によれば「それぞれのキャラクターがちゃんと生きている」という。「それってありそうで実はなかなかないこと。原作はもちろん、この映画シリーズもすべてのキャラクターに愛を持って作ってくださっている。だから僕等もより役柄に愛を持てるんです」と打ち明ける。手塚役の福士も「キャラクターはもちろん、人間関係が魅力」だという。「それぞれのキャラクターの関係性が、わかりやすく丁寧に書かれているので、その関係がどう変わっていくのか、どう進化していくのかということも魅力の一つだと思います」
そんな人物たちが表現の自由を守るために戦うアクションもまた本シリーズには欠かせない要素。タイトルにつけられた「戦争」という言葉通り、全編に渡って第1作以上の激しい戦闘シーンが連発。そのシーンを実現するためにトレーニングの指揮を取ったのは岡田准一だった。「トレーニングというよりコミュニケーションでしたね。命を懸けて助け合う仲間という深いところでのコミュニケーション。だから何時間も常に真剣なんですよ。みんなで岡田くんの気持ちについていこうとするとそうなるんです」と現場を振り返る田中。榮倉も「こういうシーンでこういう状況なんですけどどうしたらいいですかって質問すると、応えてくれるという感じ。現場で見守っていてくれる存在。みんなにとって『教官』でした」と岡田のことを評した。
そんな関係が築かれたせいもあってか、福士は完成品を見たときに堂上教官が傷を受けるシーンで「泣いてしまった」という。「岡田さんが死んじゃうって思ったから泣いたの?」という榮倉の問いに対して「郁の気持ちになったんです。『堂上教官いなくならないで!』って」と告白。その後、すかさず二人から突っ込まれるという様子からも、この作品のチームワークの良さと作品への自信が感じられた。(取材・文:永野寿彦)
映画『図書館戦争 THE LAST MISSION』は全国公開中