『ハンガー・ゲーム』完結編がV2!ピクサー新作2位、『ロッキー』新章3位
全米ボックスオフィス考
先週末(11月27日~11月29日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、ジェニファー・ローレンス主演のアクションシリーズ最終章・後編『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』が興行収入5,200万4,595ドル(約62億4,055万1,400円)で2週連続となる首位に輝いた。前週比はわずか49.3%ダウンと堅調に数字を伸ばしている。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル120円計算)
2位にはディズニー/ピクサー最新作『アーロと少年』が興収3,915万5,217ドル(約46億9,862万6,040円)で初登場。隕石が衝突せず、恐竜が絶滅しなかった世界を舞台に、臆病で甘えん坊の恐竜アーロと一人ぼっちの少年スポットの出会いから始まる冒険を描く。ピクサー作品としては1995年公開の『トイ・ストーリー』に次いで2番目に低いオープニング興収だが、口コミでの評判は上々なため、落ちの少ない興行を続けることになりそうだ。
シルヴェスター・スタローン主演映画『ロッキー』シリーズの新たな一章『クリード チャンプを継ぐ男』は興収2,963万2,823ドル(約35億5,593万8,760円)で3位デビュー。永遠のライバルで盟友でもあったアポロ・クリードの息子アドニス・ジョンソン(マイケル・B・ジョーダン)のセコンドを務めることになるロッキーの姿を活写した本作は批評家受けもよく、『ロッキー』シリーズ最高のオープニング興収を記録した。
映画賞レースを騒がせることになりそうな『スポットライト(原題) / Spotlight』と『ブルックリン(原題) / Brooklyn』が900館弱での公開でそれぞれ8位と9位にランクインしている一方で、2,797館で公開されたジェームズ・マカヴォイ&ダニエル・ラドクリフ共演のSFホラー『ビクター・フランケンシュタイン(原題) / Victor Frankenstein』は246万9,341ドル(約2億9,632万920円)しか興収を上げられず12位デビューと惨敗。これは2,500館以上で公開された作品で最低のオープニング興収だ。
このほか、エディ・レッドメインが世界初の性別適合手術を受けた画家にふんし、トム・フーパー監督と『レ・ミゼラブル』以来となるタッグを組んだ『リリーのすべて』が4館で公開され、1館あたり4万6,830ドル(約561万9,600円)を稼ぎ出すヒットとなっている。
今週末は、クリスマスを舞台にしたホラーコメディー『クランプス(原題) / Krampus』などが公開される。(編集部・市川遥)
11月27日~11月29日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(1)『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』
2(初)『アーロと少年』
3(初)『クリード チャンプを継ぐ男』
4(2)『007 スペクター』
5(3)『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』
6(4)『ザ・ナイト・ビフォア(原題) / The Night Before』
7(5)『ザ・シークレット・イン・ゼア・アイズ(原題) / The Secret in their Eyes』
8(8)『スポットライト(原題) / Spotlight』
9(12)『ブルックリン(原題) / Brooklyn』
10(7)『オデッセイ』