「トッキュウジャー」闇の皇帝ゼット役・大口兼悟が俳優引退 15年の活動に幕
特撮ドラマ「烈車戦隊トッキュウジャー」で闇の皇帝ゼットを演じた俳優・大口兼悟(34)が1日にブログを更新、今年の夏をもって俳優業から引退することを発表した。
この日、「突然ですが皆様に御報告があります」と切り出した大口は、「15年続けてきた俳優業を一身上の都合により、ミュージカル『アニー』2016年夏のツアーを最後に引退することになりました」と報告。20歳で出身地・鹿児島から上京して以来、芝居漬けで過ごした日々を、「毎日怒られながら撮影していたのを思い出します。そこから気づけば15年経ちました」と振り返った。
さらに「自分は有名でもないし、凄い俳優でもないので、楽しい時より苦しい時の方が多かったと思います。でも苦しい経験があったからこそ、今日まで頑張ってこれたのだと思います」と述懐。「15年間芝居しかしてきていないですし、やりたかった事も山ほどある。そしてやり残してることも沢山あります。ですが自分で引退という道を選び決断しました」と未練をのぞかせながらも、「でもまだ今は終わりではありません。『アニー』夏のツアーがこれからあります。最後まで精一杯頑張って芝居をしていきますので、どうかあたたかく見守って下さい」とファンに呼び掛けている。
大口は2003年に特撮ドラマ「仮面ライダー555(ファイズ)」で俳優デビューし、テレビドラマ「海猿 ウミザル」「嬢王 Virgin」や、映画『クローズZERO II』などに出演。舞台でも精力的に活動した。ミュージカル「アニー」ではルースター役を務めている。(西村重人)