ウィル・スミス息子、現代っ子のコミュニケーション不足を指摘
ウィル・スミスの息子として知られ、1970年代のヒップホップカルチャーを描くNetflixオリジナルドラマ「ゲットダウン」に出演しているジェイデン・スミスいわく、1970年代に比べて今は「リアルなコミュニケーションが不足している」という。
バズ・ラーマン製作総指揮の本作で、スカイラン・ブルックス、トレメイン・ブラウンJr.らと共にキプリング3兄弟として登場するジェイデン。ティーンの彼らにとって1970年代は両親、はたまた祖父母の世代の話だが、「ゲットダウン」の撮影では当時の状況をそのまま切り取ったようなストーリーやセットが展開していく。そのため撮影に参加することは、彼らに1970年代を“生きる”感覚を与えた。
「1970年代についてどのように思うか?」という質問をぶつけられた彼らは、「(当時の)ギャングの暴力は嫌だよね。差別も激しかったし。特にサウス・ブロンクスは最悪だ。火事が絶えなかったし、略奪が横行していた」(スカイラン)、「当時の政治や経済も最高の状態だったとは言いがたい」(ジェイデン)とすらすらと答えていく。また一方でジェイデンは「今の知識をもって、当時に行くことができたら最強だよね」と子供らしさを残した笑みを見せた。「携帯電話のバッテリーが切れるまでの時間だけでも滞在できたらいいね。だから、一日半くらいかな。その間に必要な情報をありったけ詰め込むんだ。それで、今度は現代でそれを発表する」。
まさに現代っ子な感覚を見せるジェイデンたちだが、彼らは1970年代の良さをどこから見いだしたのか。ジェイデンは「リアルなコミュニケーションだね」ときっぱり。「当時はみんなお互いの家を行き来していたし、携帯がなかったからもっとつながりが密接だった。夕食時も、家族全員がそれぞれ携帯の画面を見るようなこともなかったし」と話す。
それに続くようにトレメインは「それに、1970年代はクリエイティビティーであふれていた。今はクリエイティブなことをやろうとすると、誰かに委託する。でも、当時は自分でやらなくてはいけない。おじいちゃんが言っていたんだけど、当時はゴーカートを自分で作ったと言うんだ。それを阻む規則もなくて、自分たちで好きなようにできた。いまだったら、ホバーボードですら規制されてしまっている」と大人顔負けの回答。さらに「あと、バイオレンスがもっと少なかったらいいと思う。いまは、トラブルに遭えば殺される。でも、当時はせいぜいスリや強盗に遭うくらいだった」と述べていた。(編集部・井本早紀)
Netflixオリジナルドラマ「ゲットダウン」は8月12日より配信開始