レイフ・ファインズ踊り狂う!ティルダ・スウィントン共演『胸騒ぎのシチリア』11月日本公開
ティルダ・スウィントン、レイフ・ファインズら豪華キャストが共演した映画『A Bigger Splash』の邦題が『胸騒ぎのシチリア』に決まり、11月より日本公開されることがわかった。トップスターのマリアン(ティルダ)と年下の恋人(マティアス・スーナールツ)、そして突然現れた昔の男(レイフ)とその娘(ダコタ・ジョンソン)の誘惑と嫉妬が交錯するシチリアでのひと夏を、危うくも華麗につづった作品だ。
『ハリー・ポッター』シリーズのヴォルデモート役や『グランド・ブダペスト・ホテル』への出演などで知られるレイフは、破天荒でエネルギーの塊のような音楽プロデューサー、ハリー役で新境地を開拓。劇中、熱に浮かされたようにしゃべり続け、ザ・ローリング・ストーンズの「エモーショナル・レスキュー」を腕を振り上げ腰を回し、部屋の中から外へと激しく踊りまくる。
その一方で、マリアンにふんするティルダは喉を痛めたロック歌手という設定ゆえ、セリフは極端に少ない。振り回されてばかりだが奔放さが魅力の昔の恋人ハリーと、誠実だが少し退屈な今の恋人ポールの間で揺れる女心を、眼差しと表情、身のこなしのみで表現するさまは、さすがオスカー女優といったところ。
レイフ、ティルダというベテランに負けず劣らずの存在感を見せているのは、『リリーのすべて』のマティアス・スーナールツと『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のダコタ・ジョンソン。ハリー(レイフ)はマリアン(ティルダ)との復縁を狙い、若さを持て余したペン(ダコタ)はポール(マティアス)への好奇心を募らせていき、4人の間の不穏な空気が最高潮に達した時、思いもよらない事件が起こる……。
『ミラノ、愛に生きる』などのルカ・グァダニーノ監督がメガホンを取り、シチリア・パンテッレリーア島の風光明媚な風景、洗練されたディオールの衣装の数々が物語を彩っている。(編集部・市川遥)
映画『胸騒ぎのシチリア』は11月より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国公開