セスナが高速道路に墜落、炎上 人気トラック運転手が死去
ヒストリーチャンネルのドキュメンタリー番組「アイスロード・トラッカーズ」で人気の高かったトラック運転手ダレル・ウォードさんが、飛行機事故で亡くなった。番組のFacebookで訃報が伝えられ、Deadlineなどが報じた。
同番組は北米の冬の北極圏で、湖面や海面の凍結を利用した臨時道路「アイスロード」を使って物資の運搬を行うトラック運転手を追ったドキュメンタリー。ダレルさんは2012年の第6シーズンから参加し、今年初めに第10シーズンの撮影を終了。2017年冬に撮影される新シーズンにも登場予定だったという。
モンタナ州ミズーラ郡の保安官事務所によると、ダレルさんが操縦するセスナ機が飛行場へのアプローチに失敗し、高速道路に墜落。機体は炎に包まれてしまったという。ダレルさんはテキサス州ダラスで開催されていたグレート・アメリカン・トラック・ショーを観に行った帰りだったそう。副操縦士も亡くなっている。また、皮肉なことに、ダレルさんは飛行機事故の残骸を回収するドキュメンタリー風の番組の撮影に向かっていたところだったという。
撮影をしていない時期の彼は、地元モンタナ州で大好きだった材木運搬の仕事と山火事の消火活動の手伝いをしていたと番組のFacebookには記載されている。「どんな道も、どんな荷も」という彼のモットーは、彼の性格を見事に表していたとプロデューサーたちは彼をしのんでいる。(澤田理沙)