中国で15億円の大ヒット!ジョニー・トーの新作は病院を舞台にした心理戦
『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』(2009)などで知られる香港ノワールの巨匠、ジョニー・トーの新作映画『ホワイト・バレット』が2017年1月に公開されることが決定した。トー作品10本目の出演となる香港の人気スター、ルイス・クーやラム・シューらトー作品おなじみの顔ぶれのほか、『少林サッカー』(2001)などのヴィッキー・チャオをヒロインに迎えた本作は2016年6月に中国で公開され、興行収入約15億円の大ヒットを記録した。
トー監督が1996年に立ち上げた製作会社ミルキーウェイの創立20周年作品として製作された本作は、病院のワンフロアを舞台に医師、患者、警察官、強盗団の一味が入り混じり、息詰まる攻防を繰り広げるサスペンス・アクション。頭に銃弾を受けて病院に運ばれた強盗団の一人チョン(ウォレス・チョン)、彼から一味の情報を聞き出そうと見張る警部チャン(ルイス・クー)、銃弾の摘出を拒むチョンを説得する女医師トン(ヴィッキー・チャオ)の3人の駆け引きが描かれる。
『PTU』(2003)、『ブレイキング・ニュース』(2004)、『エレクション』(2005)など複数の組織や人物の思惑を交錯させた傑作サスペンスを多数生み出してきたトー監督の十八番と言える快作が期待できそうだ。(編集部・石井百合子)
映画『ホワイト・バレット』は2017年1月7日より新宿武蔵野館ほか全国順次公開