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人身売買だ!猛抗議で米ドラマ製作中止

ドラマ化を見送ったNBC
ドラマ化を見送ったNBC - David McNew / Getty Images

 米NBC局が製作を視野に脚本をオーダーしていたドラマが猛抗議を受け、製作中止になったと The Hollywood Reporter などが報じた。

 ドラマのタイトルは「メール・オーダー・ファミリー(原題) / Mail Order Family」。妻を亡くし、2人の娘がいる白人男性が、子育てを手伝ってもらうためフィリピンからメール・オーダー・ブライドを迎えるというもの。

 クリエイターのジャッキー・クラークの実体験を基にしているそうだが、企画発表後「金銭のやりとりが発生するメール・オーダー・ブライドは人身売買だ」との抗議、製作反対の署名活動が起きていた。

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 「実母が亡くなった後、力強いフィリピン人の継母に育てられたジャッキー・クラークの人生を基にしているとの理解で、このドラマ案を購入しました。その後、脚本家とプロデューサーは、このコンセプトの繊細さを重く受け止め、現時点でのドラマ化を見送ることにしました」とNBCユニバーサルのスポークスマンは発表している。

 ソーシャルメディアとテクノロジーの力を使い、アジア系アメリカ人の市民的社会参画、影響力、活動を促進している団体18MR.orgは、製作中止のニュースに喜んでいるものの、そもそも企画にゴーサインが出た理由はメディア界が主に白人で構成されているからだと主張。このような企画が通らないようにするためにも、脚本スタッフや重要ポストにアジア系アメリカ人の起用を増やすべきだと言っている。(澤田理沙)

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