通勤電車の窓から不倫現場を目撃…エミリー・ブラント主演ミステリーが1位
全米ボックスオフィス考
先週末(10月7日~10月9日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、『ボーダーライン』や『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のエミリー・ブラントが主演を務めたミステリー映画『ガール・オン・ザ・トレイン』が興行収入2,453万6,265ドル(約24億5,362万6,500円)で初登場1位に輝いた。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル100円計算)
ポーラ・ホーキンズのベストセラー小説を原作に、通勤電車の窓から人妻の不倫現場を目撃したことで殺人事件に巻き込まれる女性の姿を追った同作。『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』のテイト・テイラー監督がメガホンを取り、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』のレベッカ・ファーガソン、『ホビット』シリーズのルーク・エヴァンスらが脇を固めている。批評家からの評価は思わしくないものの、初登場1位は死守した。
奴隷反乱の指導者ナット・ターナーを描いた伝記ドラマ『ザ・バース・オブ・ア・ネーション(原題) / The Birth of a Nation』は興収700万4,254ドル(約7億42万5,400円)で6位デビュー。『セッション』を見いだしたサンダンス映画祭でグランプリと観客賞のW受賞を果たし、フォックスサーチライトがサンダンス史上最高額で配給権を獲得したことも話題となった。
オスカー有力候補とみなされていたものの、監督・主演・脚本・製作を務めたネイト・パーカーの学生時代のレイプ疑惑が大きく報じられてから失速気味で、2,105館と広く公開されたのにもかかわらず期待外れの結果となった。
このほかの初登場組では、「ザ・ワースト中学生 人生で最悪の日々」の映画化作品『ミドル・スクール:ザ・ワースト・イヤーズ・オブ・マイ・ライフ(原題) / Middle School: The Worst Years of My Life』が興収687万8,437ドル(約6億8,784万3,700円)で7位だった。
今週は、ベン・アフレック主演のサスペンスアクション『ザ・コンサルタント』などのほか、11日からは『シン・ゴジラ』(18日までの期間限定)も公開される。(編集部・市川遥)
10月7日~10月9日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『ガール・オン・ザ・トレイン』
2(1)『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』
3(2)『ディープウォーター・ホライズン(原題) / Deepwater Horizon』
4(3)『マグニフィセント・セブン』
5(4)『コウノトリ大作戦!』
6(初)『ザ・バース・オブ・ア・ネーション(原題) / The Birth of a Nation』
7(初)『ミドル・スクール:ザ・ワースト・イヤーズ・オブ・マイ・ライフ(原題) / Middle School: The Worst Years of My Life』
8(5)『ハドソン川の奇跡』
9(6)『マスターマインズ(原題) / Masterminds』
10(7)『クイーン・オブ・カトゥエ(原題) / Queen of Katwe』