コリン・ファースのライバル役はキツイ!? パトリックを直撃!
レニー・ゼルウィガー主演の大人気ラブコメ『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズで、企画が何度も出ては消えてきた待望の第3弾『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』がついに公開される。ブリジットの“新カレ”ジャックとして、お金持ちでチャーミングな理想の男性を好演しているパトリック・デンプシーが、本作の裏話などを語った。
前2作はヒロインのブリジットをめぐって、堅物の弁護士マーク(コリン・ファース)と、ブリジットの上司ダニエル(ヒュー・グラント)が張り合うというものだったが、新作ではダニエルは事故で他界してしまっており、アメリカ人のIT起業家ジャックが代わりに大人の三角関係に参戦。そんなジャックを演じたパトリックは、俳優以外にレーシングドライバーとしても活躍している。「(この役の)話をもらった時、ぜひやりたいと思ったんだけど、そのシーズンはカーレースに集中するって決めていた。あまりにたくさんのレースを逃すことになるのでできないと思ったら、プロデューサーが大のカーレースファンでスケジュールを調整してくれたんだよ」と明かすパトリック。
そうして出演が決まったわけだが、ダニエルを演じたヒューの後を継ぐのはかなり大変だったと言う。「彼はとても可笑しいし、このシリーズでよく知られている。そこに入り込んでいくには、僕独自のやり方を見つけるしかなかった。彼と競い合うことなんてありえないからね」。一方で劇中では、妊娠したブリジットを、コリン演じるマークと取り合いすることになるジャック役のパトリック。「僕が演じるのは新しいキャラクターだから、どういうふうになっていくのか、コリンも僕も最初予想がつかなかった。彼らは2人ともブリジットを愛していて、お腹の子供に何が起きるのかということを心配している。どうすれば相手を出し抜くことができて、力関係を少し変えることができるのか。撮影を進めながら、その答えを見つけていったんだよ」とこちらでも苦労したことを語った。
意外にも、前2作から今作までに時間が経っていたことが、パトリックには助けになったようだ。「最初はどうやってこの作品を続けていけばいいかということで、みんなが少しナーバスになっていた。前から長い時間が経っていることで、新鮮な見方で再スタートできた。それは僕にとっても良かったよ」。また、主演のレニーについて「彼女と仕事をするのはとても楽しくて、本当にイージーだった。とても地に足がついている人で素晴らしい」と初共演ながらも仲良しになった様子。「撮影中ずっと(レニーが)イギリスのアクセントで話していたから、昨日まで、少しテキサス訛りのある普通の話し方をしているのを聞いたことがなかったんだよ」と面白エピソードも披露した。
「僕がこの映画に出ていると言った時の人々の反応を見るのは楽しいよ。みんなブリジットにすごく情熱を持っていて、とても共感を覚えているんだ。彼女はリアルで人間的で、いいユーモアのセンスを持っている。彼女の不完全なところが魅力なんだよ」。そう語るパトリックは、今作にこれまでとは違う、興味深いものを持ち込み、新鮮さを与えてくれている。ブリジットが、マークかジャックか、なかなか選べず悩むのももっともだろう。(取材・文:吉川優子)
映画『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』は10月29日より全国公開