ソニー、R指定ソーセージアニメをオスカー候補に全力で推すと表明
米ソニー・ピクチャーズが、ソーセージを主人公にしたR指定アニメ『ソーセージ・パーティー』を第89回アカデミー賞の候補に選ばれるよう全力でキャンペーンを展開していくことが明らかになった。ソニー・ピクチャーズのトップであるトム・ロスマンが The Hollywood Reporter に明かした。
人間に買われることを夢見るスーパーマーケットの陳列棚のソーセージら食材たち。しかし、買われた後には人間に残酷に食べられてしまうという事実を知った時、彼らの反撃が始まる……。ソーセージのビジュアルからわかる通りの下品で過激な内容が受け、全世界興行収入1億3,532万6,169ドル(約135億3,261万6,900円)という大ヒットを記録し(製作費は1,900万ドル・約19億円)、批評家からの評価も高かった。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル100円計算)
保守的なアカデミーに同作が受け入れられるのかは不明だが、ロスマンは「アカデミーのメンバーは人々が考えるよりもとても賢く、進歩的な考え方をしています。彼らは大胆で、オリジナルで、リスキーで画期的なものを評価したいでしょうし、それこそが『ソーセージ・パーティー』という作品なのです。それに単にとってもクールですしね」と自信を見せている。
主人公のソーセージの声だけでなく、共同脚本&製作も務めたセス・ローゲンも「新たな領域に踏み込んでいくというのはめったにないことです。人々がそれを(アニメーションという)媒体にとっていいことだとみなしてくれることを望んでいます」とコメントしている。ソニーは『ソーセージ・パーティー』を長編アニメ映画賞だけでなく、歌曲賞でも推していく予定。同作の楽曲「The Great Beyond」は『美女と野獣』『アラジン』などのディズニー作品で八つのオスカーに輝いた作曲家アラン・メンケンが手掛けた。
第89回アカデミー賞のノミネーションは2017年1月24日(現地時間)に発表される。(編集部・市川遥)
映画『ソーセージ・パーティー』は11月4日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国公開