妻が死んだ、自宅をぶっ壊そう…ジェイク・ギレンホール主演、無関心男の再生劇予告編
ジェイク・ギレンホールが妻を亡くしても悲しめないほど全てに無関心になってしまった男を演じる『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』から、身の回りのあらゆる物を破壊することで再出発を図る主人公の姿を捉えた予告編と、ポスタービジュアルが公開された。
本作は『ダラス・バイヤーズクラブ』『わたしに会うまでの1600キロ』など人間ドラマに定評のあるジャン=マルク・ヴァレ監督の最新作。エリート銀行員のディヴィス(ジェイク)は、突然の交通事故で妻を失うことに。数字と向き合う空虚な日々を過ごすうち、無感覚になっていた彼は、悲しむことさえできない。やがて彼は、失くした心を取り戻すかのように、身の回りのあらゆる物を分解し始める。
ショッキングな交通事故シーンからスタートする予告編では、妻を亡くした後、涙も流せない自分に苦悩するディヴィスの姿が映し出される。空虚な思いを抱える彼は「心の修理も車の修理も同じことだ。まず隅々まで点検して、組み立て直すんだ」という義父からの言葉をきっかけに、パソコン、冷蔵庫、妻のドレッサー、ついには妻と過ごした「家」まで解体していく。予告編のラスト、妻が遺していた“メモ”を見付けたディヴィスの表情が意味するものとは。喪失と哀しみ、そして再生を象徴するような、温かくも切ない映像が期待を高める。
本作についてジェイクは「この映画は、それまで存在していたものをぶっ壊すんだ。それが幸せな思い出であろうと、苦しい記憶であろうとね。そして『破壊する』とは『変化する』ことの暗喩なんだ」と解説。「哀しみから癒やされるためにしたことが“破壊行動”というのはユーモアがあるし、それが何よりこの映画の魅力だと思う」と語っている。
ジェイクのほか、ナオミ・ワッツ、クリス・クーパーら実力派が共演。メガホンを取ったヴァレ監督は「僕は幸せを掴もうともがいている人に惹かれる」とコメントしており、破壊を経たディヴィスがたどり着く答えに注目だ。(編集部・入倉功一)
映画『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』は2月18日より新宿シネマカリテほかにて全国公開