庵野秀明、カラー10周年にホッ…初披露エヴァ原画や『シンゴジ』雛形展示の記念展スタート!
「エヴァンゲリオン」シリーズの生みの親である庵野秀明監督が代表を務める株式会社カラーが、創立10周年を記念した初の展示会「株式会社カラー10周年記念展 ~過去(これまで)のエヴァと、未来(これから)のエヴァ。そして現在(いま)のスタジオカラー。~」を23日より開催。22日に会場となるラフォーレミュージアム原宿で内覧会が行われた。
会場に入るとまず登場するのが、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の展示コーナー。庵野監督が「うちの会社の代表作」と語るように、第1部『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』(2007)、第2部『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』(2009)、第3部『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』(2012)から、初お披露目となる原画や設定資料など160点にも及ぶ貴重な展示物が並ぶ。
また、庵野監督が脚本と総監督を務め、累計興行収入80億円を突破した『シン・ゴジラ』のコーナーには、初公開となるゴジラの第二形態、第三形態、そして最終形態である第四形態の雛形が展示されている。同作ではゴジラをフルCGで表現しているが、庵野監督は「何もないところからCGを作るより、雛形があったほうが、イメージがわくので、絵を描いて、それを雛形として立体化し、存在するものとしてCGに落とし込んだんです」と雛形の重要性を説く。
その他、カラーの取締役でもある漫画家・安野モヨコの「監督不行届」の番外編として書き下ろした「おおきなカブ(株)」のアニメーションや、9月に期間限定で公開された宇多田ヒカルの「桜流し(ヱヴァ:Q バージョン)」ミュージックビデオの特別上映、短編アニメーションシリーズ「日本アニメ(ーター)見本市」の原画・資料の展示など、約300点の貴重な展示物や資料が公開される。
庵野監督は「10年会社が持ってよかった。こうしてお披露目できることはありがたい」と笑顔を見せると「うちの会社がやってきた10年がギュッとつまっていると思います。作品を作るまでの過程の面白さを楽しんでいただければうれしいです」と語っていた。(磯部正和)
「株式会社カラー10周年記念展 ~過去(これまで)のエヴァと、未来(これから)のエヴァ。そして現在(いま)のスタジオカラー。~」は、ラフォーレ原宿にて11月23日~30日まで開催