リメイク版『ニューヨーク1997』は前日譚?新情報が明らかに
今もカルト的人気を誇る映画『ニューヨーク1997』(1981)のリメイクの新情報が、Wrapにより明らかになった。
同作は20世紀フォックスが企画しているリメイク映画。テレビシリーズ「刑事ジョン・ルーサー」のクリエイター、ニール・クロスが脚本の初稿を10月に執筆したもので、以下の10項目がオリジナル版とは異なるようだ。下記の内容を見て、一部には、前日譚(たん)ではないかと示唆している映画サイトもある。
1、主人公の名前
ジョン・カーペンターが手掛けた『ニューヨーク1997』とその続編『エスケープ・フロム・L.A.』では、カート・ラッセルの名はスネーク・プリスキンだったが、リメイク版ではロバート・“スネーク”・プリスキン大佐となっている。
2、『ニューヨーク1997』では、悪役は「デューク・オブ・ニューヨーク」と名乗って大統領を人質に取ったが、ギャング・リーダーではない。
リメイク版では、農薬やバイオテクノロジー会社の相続者トーマス・ニュートンが、5年前に自分の財産をすべて寄付した設定で、一見良いやつに見えるが、裏のある悪役のようだ。
3、『ニューヨーク1997』でリー・ヴァン・クリーフが演じたボブ・ホークは、リメイク版では女性設定?
リメイク版では、CIA副事務局長ロバータ・ホークとなっている。
4、ニューヨークのマンハッタン島が、重犯罪者の刑務所ではない。
『ニューヨーク1997』では、マンハッタン島自体が強度なセキュリティーシステムを備えた刑務所という設定が重要だったが、リメイク版では、美しい景色の設定で、そびえ立つガラス構造の建造物や壁に覆われているようだ。空にはドローンが蜂のように飛び回り、「エイプリル」というA.I.によって秩序が保たれ、「シアーズ」と呼ばれる少数の技術者とリサーチャーがマンハッタンなどを監視している。
5、リメイク版は、ニューヨークから始まらない。
『ニューヨーク1997』では、スネーク・プリスキンが逮捕されるところから始まるが、リメイク版では、米国ではない別の国の大都市から始まる設定のようだ。(後にニューヨークに設定は移る)
6、世界は無秩序な状態にある。
世界で75人に1人が家を追い出された者、亡命者、避難民の設定。
7、ハリケーンが迫っている設定
スーパーストーム・エレリーと呼ばれるハリケーンが迫っている。
8、A.I.「エイプリル」のセキュリティーが、誰もが思っているほど優れたものではない。
街全体が、攻撃されやすいことが判明する。
9、スネークは、11時間で任務を完了しなければいけない。
『ニューヨーク1997』では、プリスキンは22時間で任務を完了する。リメイク版では、トーマス・ニュートンを生存させる任務につく。
10、トーマス・ニュートンは、謎の武器を持っている。
ニュートンには、ケーブルや導管のある場所に配置された「ファットボーイ」という武器をほうふつさせる、メタルでできた車の大きさの謎の装置がある。
内容的には前日譚に思えるが、いずれにしろ興味深い作品になりそうだ。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)