YOSHIKI、あまりに壮絶…X JAPANドキュメンタリーお披露目に感涙
人気ロックバンド X JAPAN のドキュメンタリー映画『WE ARE X』のジャパンプレミアが23日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、X JAPAN のメンバー(YOSHIKI、Toshl、PATA 、HEATH、SUGIZO)がそろって登壇。映画について語る中で亡くなったhideさんやTAIJIさんについて触れたYOSHIKIが、サングラス越しに涙を浮かべ声を詰まらせる場面もあった。
本作は、ハリウッドで制作された X JAPAN の軌跡に迫る音楽ドキュメンタリー。世界への挑戦やhideさんとTAIJIさんの死、そしてニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン公演やその舞台裏に密着する。
自身にとって X JAPAN の歴史は深い傷を伴うものであり、これまで何度も企画を断っていたというYOSHIKI。しかし、本作についてはエージェントの言葉に心を動かされたといい、「このストーリーはひょっとしたら心に痛みを持っている人、人生に挫折しそうな人、そういう人たちに勇気を与えられるんじゃないか、人の命を救えるんじゃないか。そういう話も聞かされまして、それであればとりあえず企画を進めてみましょうと」と制作をスタートさせた意図を語った。
実際に完成した映画は、昨年のサンダス映画祭の直前に初めて観たといい、「観るのには相当勇気がいりました」と振り返ったYOSHIKI。「(鑑賞後は)消化できなくて立ち上がれなかったです。どこかであれは夢だったんじゃないかという気持ちがあって。hideの死も本当は夢でどこかにいて、また急に現れるんじゃないかとか、どこかで理解したくないものがあったと思うんですが、実際に映像で観てしまうとやはり本当だったんだと」とその衝撃を語った。
そんなYOSHIKIから「観てくれ」と頼まれながら「5回くらい断っていた」というToshlも「最終的にはレコーディングだと呼ばれてスタジオに入ったら、そこに映画館ができていまして。(鑑賞後は)あまりに壮絶すぎて、15分か20分間くらい言葉がでなかったし、椅子から立ち上がる事もできなくて絶句していまいました」と吐露した。
hideさんやTAIJIさんに触れる場面では、サングラス越しに涙を浮かべた様子で声を詰まらせる場面もあったYOSHIKI。トークが終わりフォトセッション前には「顔やばいな」と客席に背を向けて涙をふき取る一幕もあった。
この日の舞台あいさつ前には野外でレッドカーペットイベントも行われ、AKB48の渡辺麻友や山本彩など豪華ゲストが参加。メンバーの退場時にはファンから「WE ARE X」コールが起こり、YOSHIKIは手を振って応じたり、自撮りをしたりファンとの交流を楽しんでいた。(取材・文:中村好伸)
映画『WE ARE X』は3月3日公開