キングコングが早い段階から登場するワケ!トムヒが明かす
ハリウッド超大作『キングコング:髑髏島の巨神』(3月25日日本公開)について、トム・ヒドルストン、ブリー・ラーソン、サミュエル・L・ジャクソンが、3月6日(現地時間)ニューヨークのアップルストア・ソーホーで開催されたイベントで語った。
本作はキングコングを神話上の謎の島に君臨する神として描いたアドベンチャー大作。コンラッド(トム)率いる調査隊が、未知の生命体を確認すべく太平洋の髑髏島に潜入するが、突如、神なる存在のキングコングが出現。彼を怒らせた人々は、究極のサバイバルを強いられていく。ブリーは写真家メイソン、サミュエルは軍人プレストンを演じた。メガホンを取ったのは、日本のアニメやゲームにも造詣が深い新鋭監督ジョーダン・ヴォート=ロバーツ。
映画『ルーム』で第88回アカデミー賞主演女優賞に輝いたブリー。受賞後はさまざまなオファーを受けたようだが、今作の出演は「オーディションを受けて、役をゲットできるか賭けてみた」と言う。「インディペンデント系の映画の後、大作に参加するのには、自分の道徳的指針が必要だった。今作は映画史に残るような作品で、映像も綺麗よ。わたしが演じたメイソンは複雑だけど、精力的でたくましい女性なの。さらに今作では暴力や、人間と自然の関係などにも触れていて、自分が入り込むには、価値のあるものだと思った」。
今作は、映画『ジョーズ』などと異なり、怪物キングコングがかなり早い段階で登場する。主人公を演じたトムは「ロバーツ監督が『タイトルに“コング”が入っている通り、彼を早い段階で多くの時間登場させるべきだと思う』と言ったんだ。それで冒頭のヘリコプター飛行中に、キングコングが登場する。彼はスターのように観客を惹きつけるんだ。そして髑髏島に住む他の生物も見せていく。観客は真の冒険を味わった感じになるよ」と明かした。
軍人プレストンを演じたサミュエルは「ベトナム戦争に従軍していた彼は、他の兵士たちを兄弟のように思っていて、責任を持って部隊を統率している。キングコングに仲間を殺され、報復しようとするが、その深い復讐心から、自分の周り以外の出来事が見えなくなるんだ」と説明した。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)